サンプラザ・ホメオパス・中野の「平和なカラダ」を読んだ

サンプラザ・ホメオパス・中野の「平和なカラダ」を読んでみました。サンプラザ・ホメオパス・中野とは元爆風スランプのサンプラザ中野くんのことです。 この本を読むきっかけは吉田豪が「コラムの花道」で紹介していたからなんですが、吉田豪も言ってましたがタレント本というよりはトンデモ本に近い感じがします。現代人の食生活や健康についてサンプラザ中野くんが最近学んだホメオパシーという代替医療の話をまじえてインタビュー形式で語っているのですが、これが非常に胡散臭い内容になっています。 倖田來未の「35歳をすぎると羊水が腐る」という発言が最近、世間を騒がせましたが、この本の内容は倖田來未の発言よりもかなり強烈で問題がありそうなのですが、吉田豪がネタにした程度でほとんど世間では話題になっていません。話題になってナンボの芸能人としてはちよっと寂しいきがします。現在のサンプラザ中野くんの芸能界でのポジションを考えると仕方のない気もします。ちなみに大泉洋が出ていた缶コーヒーのFIREのCMでかかっていた曲は爆風スランプの「無理だ」の替え歌でした。 各章のタイトルが非常に刺激的でトンデモ本的な臭いがします。「巨乳アイドルの増加は肉食いすぎたせい」というのまだ笑えるのですが、「狂った豚を食べれば狂うんじゃないか？」、「肉食と白砂糖食いはアメリカの陰謀だっ！」、「○○○陰謀説」、「スイーツブームは世界を殺すよ」といったタイトルはどうなんでしょうか？サンプラザ中野くん曰く白砂糖と肉は体に悪いそうです。牛や豚が屠殺されるときに肉に恐怖の波動や恨みの波動が宿るそうで、そういったマイナスの波動が体に良くないそうです。しかし、別に肉を食べるのは人間だけじゃないですよね。そういった肉食動物はマイナスの波動のせいで絶滅したりしないのでしょうか?トラやライオンもベジタリアンになった方がいいのでしょうかね。 肉や白砂糖を食べない方がいいと言ったり、陰謀論を語ったりするのは特に問題ないと思うのですが、この本で私が一番問題だと思うのは「ポルシェが買えるより一日ニ回うんちが出る方がずっと幸せ」という部分です。人が何を幸せと感じるかなんて人それぞれなのでサンプラザ中野くんが一日ニ回うんちが出ることに幸せを感じるのは自由ですが、みんなに一日ニ回うんちが出ることに幸せを感じろというのは「健康ファシズム」ですな。不健康でいる自由や楽しみもあるわけで、そういった人たちのことを認めないというのは「平和」とは思えませんね。 平和なカラダ