立川志の輔の「蜘蛛駕篭」を聞いてみました。立川志の輔と言えば最近は新作の「歓喜の歌」が映画になってますね。志の輔の新作落語と言えば「ハンドタオル」や「みどりの窓口」は聞いたことがあるのですが「歓喜の歌」はまだ聞いたことがありません。
さて今回聞いてみたのは新作ではなく古典の「蜘蛛駕篭」という噺です。駕篭の噺というこで枕はタクシーの話になっています。態度の悪いタクシーの運転手に対してどう対抗するかと言う話で、一人でタクシーに乗る場合にいきなり運転手の後ろの席に座ったり、敬語を使わずに乱暴な言葉遣いの運転手には同じような言葉遣いで返すというアイディアが語られています。私もやってみたいと思うのですがタクシーに乗る機会があまりないのでまだやってみたことがありまん。
「蜘蛛駕篭」という噺は基本的にかご屋と変な客の噺になっています。目の前の茶屋の主人を乗せようとしたり、客かと思ったらお姫様の乗った駕篭を待っている侍の話などが続いていきます。私が好きなのは酔っ払いの「あら熊さん」の部分です。熊さんの登場するときの熊さんの歌っている歌が笑えます。これは志の輔のオリジナルだと思うのですが何度聞いても笑えます。「雀がね、お庭でこそこそ覚せい剤」というところが特には私が好きです。そして熊さんの何度もループする話がだまし絵のようなトリップしているような感覚になってきていいですね。
ちなみにこの志の輔の「蜘蛛駕篭」はなぜ駕籠がクモのようなのかというところまでは喋っていません。
志の輔らくご 両耳のやけど1