マツコ・デラックスの「アタシがマツコ・デラックス」を読んでみました。
マツコ・デラックスとは、MXテレビの「5時に夢中!」やTBSの「ピンポン!」でお馴染みの自称、「デブ女装コラムニスト」でございます。伊集院光が女装した姿ではありませんのでお間違いのないように。
この本はそんなマツコ・デラックスのフォト&エッセイ集になっています。写真はこれでもかというほど載っています。その筋の趣味の人にはたまらないかもしれません。私はただ笑うだけでした。中村うさぎ、清水草一と清水草一のフェラーリも一緒に写真に写っていたりします。
肝心のエッセイの部分も非常に笑えます。ポルシェに乗ってる男に群馬の山の中で真夜中に捨てられた話や北綾瀬の無職の男にバケツの水を頭からかけらた話などのノンフィクション系の話やイタリアの女優として妄想する開幕や女としてスッチーに憧れつつ嫉妬するところも味わいがあります。「セクシー人間魚雷」という言葉のセンスもたまりません。
ノンフィクションと妄想の割合がどうなっているのかちよっと気になったりしましたが、マツコ・デラックスの写真を見ていたらそんなことはどうでもよくなりました。
私はマツコ・デラックスの体系を見ていると今は亡きナンシー関を思い出すのですが、文章は当然似ていません。マツコ・デラックスの文章にも毒のある部分はありますが、オネエ言葉で書かれたその文章にはユーモアやサービス精神は溢れていますが、この本を読む限りは第三者に対する鋭い観察や批評みたいなものは感じられませんでした。
アタシがマツコ・デラックス!