ムーンライダーズの「DON’T TRUST OVER THIRTY」を聞いてみました。
「DON’T TRUST OVER THIRTY」は1986年に発表されたアルバムで、
ムーンライダーズの11枚目のオリジナルアルバムになります。このアルバムのあとしばらく
ムーンライダーズはバンドとしての活動を休止させることになります。
アルバムタイトルは「30歳以上の人間は信じるな」となってますが、メンバーはこの時すでに30歳を過ぎていて、歌詞は30をすぎた余裕や悲哀が感じられ味わい深いものになっています。「だるい人」は
蛭子能収が作詞していたりします。
「マニアの受難」は現在のオタクの出現を先取りしたような歌詞になっています。「なんの価値もないモノ/コトが好き」という歌詞がいいですね。ギターソロの音色やフレーズが非常に時代を感じます。鈴木兄弟とは全く関係ないのですが
鈴木賢司や
スティーブ・ヴァイが当時、こんなギターを弾いていた記憶があります。
「何だ?この、ユーウツは!!」の歌詞はそののまま躁鬱の症状を歌った歌詞になってます。タイトルの「DON’T TRUST OVER THIRTY」もそうですが、このアルバムの歌詞は30歳を過ぎたミュージシャンの等身大の気持ちが歌われています。このアルバムが発表されてから20年以上がたっていますが、日本のポップスでこういうタイプの歌詞を歌うのは
ムーンライダーズ以外ちょっといませんね。