ぶら~りネット探訪

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「右翼と左翼はどうちがう? (14歳の世渡り術)」を読んだ

雨宮処凛の「右翼と左翼はどうちがう? (14歳の世渡り術)」を読んでみました。 この本はサブタイトルに「14歳の世渡り術」とあるように14歳あるいは中学生くらいの年代に向けて書かれた本のようですが、大人が読んでも充分面白い内容になっています。 雨宮処凛は「ミニスカ右翼」と言われてた人で、その前は右翼でパンクバンドもやっていました。雨宮処凛の右翼時代の話も当然書かれています。右翼のパンクバンドでイラクの音楽祭に出たという話は面白いですね。パンクはアナーキーあるいは左翼的なイメージがあるのに右翼でしかも、フセイン時代のイラクで演奏しているといのが捻じれまくってていいですね。 この本で思い出したのが見沢知廉のことです。見沢知廉雨宮処凛の師匠のような人だったということを初めて私はこの本で知りました。見沢知廉は右翼と左翼の両方で過激な活動をしていた人で、獄中で書いた小説で有名になった人でした。見沢知廉もいろいろな意味で従来の右翼のイメージをに当てはまらない人でした。男前というかヤサ男風なルックスでサブカル好きでエヴァンゲリオンにはまっていたこともあったようでした。雨宮処凛にはいつか改めて見沢知廉について書いて欲しいものです。 おおまかな右翼と左翼の歴史が書かれ、現役のそれぞれの活動家のインタビューも載っていて、活動家の生の声も聞くことがてきます。右翼側がの人物が新右翼系の人偏っているのがちよっと残念です。昔ながらの右翼の人の話も聞いてみたいですね。 さらっと読めて、それでいて色々と考えさせれる本なのですが、特に右や左にどちらかの考え方をもつ必要はないということを最後にもう少し書いてもよかったのではないかと思います。世界は矛盾に満ちてはいますが、右か左か善か悪かみたいな単純な形では割り切れないですからね。 右翼と左翼はどうちがう? (14歳の世渡り術)
右翼と左翼はどうちがう? (14歳の世渡り術)