ぶら~りネット探訪

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三田佳子の「てとテと手」を読んだ

三田佳子の「てとテと手」を読んでみました。 三田佳子の二男、高橋祐也の三度目の覚せい剤所持で逮捕のニュースがきっかけでこの本を読んでみました。図書館にありました。奥付の前のページには「寄贈」というスタンプが押されていました。 この本は1989年に三田佳子の女優生活30周年、舞台生活20周年、結婚生活15周年を記念して書かれたエッセイ集だそうです。正直、最後まで読むのが結構辛い本でした。文章自体はそれほど読みにくいものではないのですが、私は二男、高橋祐也に関係すること以外にあまり興味がないので、それ以外の話はかなり退屈でした。あまり親しくない親戚のおばさんの自慢話を長い時間聞かされているような気分でした。基本的にはほとんどが自慢話なのですが、妙に回りくどい自慢の仕方をしている部分が読んでいて疲れるのかもしれません。 この本を読んで感じるのはやっぱり三田佳子と言う人は母親よりも妻よりも、女優でいることが一番大事ということですね。大河ドラマの「いのち」の収録中は月曜から金曜日まではホテルやマンションからNHKに通い、週末だけ家に帰る生活をしていたそうです。大きな仕事の場合は家から仕事場へは向かわず、ホテルやマンションなどに泊まってそこから仕事場へ向かうそうだ。各章の間には「女優道」というコラムみたいなものが挟まっていたりします。 子供に関する部分はやはりそれほど多くありません。二男については、産むかどうかについてはかなり夫婦の間で揉めたとかかれています。年齢と女優としてのキャリアを考えて最初はあまり産みたくなかったようなようです。 吉田豪も「コラムの花道」で取り上げてましたが、子供が衝動的にものを欲しがる時期には、逆に物を欲しがったら免疫をつけるためと考えて妥協した時期もあったと書いています。おそらくこれは遠い過去の話ではなくちよっと前までそうだったのでしょう。 二男の裕也が一時期、唐十郎の劇団に預けられていましたが、唐十郎三田佳子の関係が結びつかなかったのですが、唐十郎の演出の舞台に三田佳子が出ていたことがこの本でわかりました。巻末に三田佳子が出演した映画、舞台、ドラマのリストがあるのですが、正直、80年代の半ばまではそんなにたいした作品には出てないような印象ですね。 2009年には女優生活50周年、舞台生活40周年、結婚生活35周年を迎えることになるので、ぜひまたこのようなエッセイを出してもらいたいものです。 てとテと手
てとテと手