ぶら~りネット探訪

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戸川純とヤプーズの「裏玉姫」を聞く

戸川純とヤプーズの「裏玉姫」を改めて聞いてみました。

戸川純は最近、全く見かけませんね。妹の戸川京子が自殺したとき以来、私は戸川純が公の前に姿を現したのを見た記憶がありません。

戸川純は女優としても歌手としても強烈な個性を放っていたわけですが、この「裏玉姫」は歌手としての戸川純の前半のハイライトのような気がします。

ライブ盤であるこのCDは「玉姫様」、「パンク蛹化の女」、「隣の印度人 」などの戸川純の代表曲と言える曲やハルメンズのカバー「電車でGO」が入っています。

バックのヤプーズの演奏が非常に堅実で素晴らしいですね。このアルバムは1984年のリリースということでシンセサイザーとギターが中心となったニューウェーブ~テクノといった感じのサウンドに仕上がっていますが生っぽさと言うかバンドサウンドになっています。

戸川純の歌、そしてその歌声がやはり素晴らしいですね。暴走したり、壊れたような感じになったりしますが、きっちりとコントロールされているように感じられ、全体をと通してエンターテイメントとして楽しめるようになっています。

戸川純の音楽活動は「アングラ」的なイメージがありますが、実際に聞いてみるとポップで単純に楽しめるものが多かったりします。パンク/ニューウェーブの香りのする女性ボーカリストは今となっては日本では非常に珍しい存在ですね。戸川純の場合は単純にパンク/ニューウェーブだけでなく「昭和享年」では昭和歌謡をしっかり歌い上げてました。戸川純にはもう一度歌ってもらいたいものです。

裏玉姫(紙ジャケット仕様)
裏玉姫(紙ジャケット仕様)