ぶら~りネット探訪

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立川藤志楼の「野ざらし」を聞く

立川藤志楼こと高田文夫の落語のCD「高田文夫VS立川藤志楼(7)」の「野ざらし」を久しぶりに聞いてみました。 このCDが発売されたのは1997年で10年前のこと。枕のネタが非常に時代を感じさせるのですが、なぜかいつ聞いても可笑しいですね。四代目の桂三木助人間国宝の小さんもまだ生きていていたのですね。円楽はすでにボケていたというネタが可笑しくてたまりませんな。「笑点」のオープニングで「あたしゃ、差別と○○人が嫌いなんです」というブラックなネタがたまりません。「○○人」の部分にはピー音が入っています。 枕だけで全体の半分近くあり、枕だけでも充分楽しめますが、本編の「野ざらし」もいい出来だと思います。「年の頃なら十六、八」と言うところをそのまんま「十六、七」と言ってしまっているところはご愛嬌ですね。 立川藤志楼の落語の魅力は古典落語の中に現代的なクスグリをたくさん入れつつも、古典落語の世界観が崩れないところとですね。「ご覧かいも博覧会も、都市博中止もないよ」というクスグリは今となっては全く通じないクスグリですが私はとても好きです。「何人(なにじん)だっていいだろ、俺はもうすぐ死ぬエリツィン」というクスグリも出てきますがエリツィンが死んだのは今年の4月でしたね。「新造か年増かおんばさんか子守っ子か、商売人か素人か、泡くってカマ釣るなって、人を水野晴郎みたいに」というのも可笑しいですね。 落語なんて「寿限無 」や「饅頭怖い」あるいは「ぞろぞろ」みたいな話ばかりだと思っている人に聞いて欲しい落語ですね。何しろ女というか女の骨を釣りに行く噺ですからね。 高田文夫VS立川藤志楼(7)
高田文夫VS立川藤志楼(7)