ぶら~りネット探訪

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悪魔の命令で2人を殺害した男が「心神喪失」で無罪

YOMIURI ONLINEによりますと、大阪府茨木市で2004年11月、車を暴走させて男女5人をはね、2人を殺害したとして、殺人と同未遂の罪に問われた元新聞配達員の男(25)の判決が28日、大阪地裁であり、西田真基裁判長は「被告は当時、心神喪失状態で罪にならない」として、無罪(求刑・無期懲役)を言い渡したそうな。 私はこの事件についてこの判決のニュースを聞いて初めて知ったのですが、この無罪判決はちょっと納得できませんね。人の命を奪っておいて、心神喪失状態だから無罪というのは、刑法39条で決まっているとはいえ、殺された人やその家族は言い方は悪いですが殺され損という感じがします。この被告人の名前さえ報道されないというのも、どうなのかと思います。心神喪失状態あったとしても二人の人の命を奪ったのは事実なのだから、そこまでの加害者の人権への配慮は必要ないと思います。 asahi.comによるとこの元新聞配達員の男は中学2年時から自宅に引きこもり、00年からは新聞配達を始めたものの、04年2月ごろからは「バカ、バカという声が聞こえる」と家族に告げるなど幻聴が出ていたそうですが、この被告の家族はなぜ幻聴が聞こえる状態になった被告を放置しておいたのでしょうか?被告は心神喪失状態で責任能力が問えないとしても、そんな状態の被告を放置していた家族の責任は問えないものなのでしょうか。 こういう不条理な事件があると単純に心神喪失状態なら責任能力を問わないという現在の司法の原則を考え直す必要があるのではないかと考えますが、こういった事件は必ず年に数回起こっているような気がします。1月17日には大阪の八尾市で知的障害者が歩道橋から3歳の男児を投げ捨てる事件がありましたね。