ぶら~りネット探訪

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「偶像(アイドル)列伝―オーケンの私はあなたが好きでした」を読んだ

大槻ケンヂの元アイドルとの対談集「偶像(アイドル)列伝―オーケンの私はあなたが好きでした」を読んでみました。

この対談集はアイドル雑誌の「ボム」で連載をまとめたもので、登場する元アイドルは榊原郁恵、三原じゅん子伊藤つかさ濱田のり子、新田恵利、三浦理恵子宍戸留美、中島ミチヨ、穴井夕子千葉麗子矢部美穂雛形あきこ釈由美子のみなさん。この本は2000年の12月に出版されています。

元アイドルのインタビューを集めたものといえば吉田豪の「元アイドル」を私は以前に読んだことがあるのですが、「元アイドル」とこの本を比較した場合、確かに大槻ケンヂのこの本は「のほほん」としてツッコミ不足な部分もあり、「ヌルい」と感じる部分があるというのは否めませんが、それはそれで楽しめる内容となっています。ちなみに「元アイドル」は2005年に出版された本です。

「偶像(アイドル)列伝」と「元アイドル」の両方に登場する元アイドルは伊藤つかさ、新田恵利、宍戸留美矢部美穂です。

伊藤つかさはヒット曲の「少女人形」でのテレビ出演に関するエピソードが「偶像(アイドル)列伝」と「元アイドル」の両方で語られています。(労働基準法で15歳未満の者の20時以降の労働が認められないため、20時以降のテレビの生放送に出演できない)「元アイドル」では伊藤つかさは自分で歌が下手なことを自覚していて、テレビ歌いたくないため労働基準法の15歳未満の労働を禁じた部分を見つけてきて、21時以降の歌番組に出演できない言い訳とした告白していました。「偶像(アイドル)列伝」はこの真相はもちろん伊藤つかさの歌唱力についてもほとんど触れられていません。

宍戸留美については「偶像(アイドル)列伝」と「元アイドル」でほぼ喋っている内容が同じで、「元アイドル」ではその後、エピソードが追加されているくらいです。地方の営業でパン食う競争をやった話、所属事務所をやめてフリーのアイドルになった話、その後元の事務所から圧力や嫌がらせがなどがあった話もほぼ一緒で細かい部分は「元アイドル」の方が詳しいのですが、媒体やインタビュアーによって話す内容が変わらない宍戸留美は肝が据わっている感じがします。

「偶像(アイドル)列伝」と「元アイドル」の比較だけではなく「偶像(アイドル)列伝」ならではの面白い部分はもちろんあります。元セイントフォー濱田のり子のインタビューではセイントフォーの所属事務所の社長はスターボー(伝説のアイドルグループでデビュー曲は作詞/松本隆、作曲/細野晴臣の「ハートブレイク太陽族」)のファンだったという衝撃的な真実が語られています。確かにスターボーセイントフォーは同じ時期に登場して、ビジュアルやイメージが宇宙的なもので非常に似ていると思っていたのですが、そういう裏事情があったわけですか。スターボーは宇宙からやって来たという設定!?でした。(デビッド・ボウイのジギー・スターダストかよ!)

千葉麗子はインタビューはまだベンチャー企業の社長がメインのころで、まだヨーガはやっていません。このインタビューが行われた時期はまだバブルが弾けていないようで、まだベンチャーの女社長としてけっこう調子のいいことを言っています。このインタビューでも千葉麗子は電脳アイドル云々という話が出てきますが、アイドルをやめてベンチャーを起こしてけっこうな時間がたちますが千葉麗子のやったことって何があったのでしょうか?今の眞鍋かをり中川翔子の方がまだ実態があるその辺の活動をしている気がするのですが。千葉麗子で思い出すのは日本語入力のカナ入力とローマ字入力でどっちが早く入力できるかの話くらいなんですが。

三浦理恵子雛形あきこのインタビューでは、二人とも結婚している時期であるのがなかなか貴重ですね。二人ともその後まもなく離婚しているのも偶然とは言え面白ですね。

偶像(アイドル)列伝―オーケンの私はあなたが好きでした
偶像(アイドル)列伝―オーケンの私はあなたが好きでした