ぶら~りネット探訪

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レッド・ツェッペリンの「Presence」を聞く

レッド・ツェッペリンの「Presence」を聞いてみました。

「Presence」はレッド・ツェッペリンの7枚目のアルバムで1976年に発売されています。ちょうど30年前に発売されたアルバムというわけです。ギターの音色などに確かに時代を感じさせるものがありますが、曲そのものや演奏はそれほど古さを感じません。録音期間が3週間ということで、やや曲やアレンジが一本調子といった感が否めない気がします。

1976年のアルバムなので曲によっては邦題がつけられています。「アキレス最後の戦い」、「俺の罪」、「何処へ」 (Hots on for Nowhere)、 「一人でお茶を」という具合に。「アキレス最後の戦い」、「俺の罪」というのはなかな上手い邦題だと思います。

一本調子な感じがする理由の一つにギターリフを結構しつこく繰り返し、なおかつ曲が長いということがあげられます。「For Your Life」の6分24秒、「Tea For One」の9分24秒は長すぎますね。逆に、「アキレス最後の戦い」は10分28秒ありますが構成が複雑なせいでそれほど長さを感じさせません。ファンクなどでは一つのリフを延々と演奏することでグルーヴ感を出すことはよくありますが、ハードロックではこういった方法でグルーヴ感を出すのは難しいですね。

Hots On For Nowhere」はニッケルバッグにカバーされていますが、オリジナルのジョン・ボーナムのドラムがかなり複雑なのにはビックリしました。しかし、複雑なドラムが逆に全体のしなやかさを損なってしまっているような気がします。余談ですが私はツェッペリンの曲の中ではこの曲はかなり好きな方です。

「Presence」と言えばやはりジャケットですね。「2001年 宇宙の旅」のモノリスのような黒いオブジェを囲む家族の写真にはなんとも言えない不思議さがあります。その他にもモノリスのような黒いオブジェが日常の中のスナップのように撮られ写真が4枚あります。ツェッペリンのアルバムジャケットは凝ったものや意味や意図が分かりづらいものが多いのですが、このアルバムのジャケットはその中でも一番よく分からないものだと思います。ツェッペリンが出す音を物体化させるとこんなオブジェになるという意味なのか?

結構、否定的なことも書いてきましたが私はこのアルバムは好きです。

Presence
Presence