ぶら~りネット探訪

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YMOの「テクノデリック」を聞く

YMOの「テクノデリック」を聞いてみました。

「テクノデリック」は1981年に発表されたアルバムなので25年前、四半世紀前のアルバムということなります。よく「世界で最初にサンプリングマシーンを使って録音されたアルバム」と言われていますが、サンプリングされている音が一斗缶を叩いた音や人間の声、工場の機械の音なので現代のヒップホップやハウス、テクノのサンプリングとは全く違った趣があります。

サンプリングを使っていますがリズムを中心に非常に生っぽい演奏になっている点も初期のYMOや前作の「BGM」とはかなり異なっています。細野さんはシンセベースではなく普通のベースを弾いていることが多く、「Seoul Music(京城音楽)」のスラップベースが非常ファンキーです。「Seoul Music(京城音楽)」は歌詞や時々聞こえてくる警察無線のような声の内容が笑えます。英語の得意でない私でも歌詞の内容がわかります。おそらく、今このような歌詞の歌は発売できないと思います。「謝罪と賠償」を要求されることになります。

「体操」はシングルカットされPVも作られていましたが、今このPVを見ると「これぞ80年代のサブカルチャー」という懐かしさが感じられます。余談ですか、私はNHK教育で放送されていた若者向け番組「YOU」のオープニングも同じような「80年代のサブカルチャー」と言う感じがします。「YOU」のオープニングはブレイクする前の大友克洋坂本龍一の音楽という組み合わせでした。

「体操」のB面になっていた「Key」は「体操」とならんでこのアルバムの中ではちょっと浮いた感じになっています。テンポが速めでわかりやすい曲で一般的なYMOの曲(でも暗い)と言うかテクノポップという仕上がりになっています。この2曲以外は重く深く淡々と曲が続いてていく印象があります。

ラストの「Prologue」と「Epilogue」はサンプリングされた機械の音がリズムになっています。このサンプリングされた機械が奏でるリズムが私は非常に心地よく感じられます

テクノデリック