ぶら~りネット探訪

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ブーツィー・コリンズの「灼熱のP‐ファンカー」聞く

ブーツィー・コリンズの「灼熱のP‐ファンカー」聞いてみました。

このアルバムの原題は「The One Giveth, The Count Taketh Away」なのですが、どこをどう訳せば「「灼熱のP‐ファンカー」などという邦題が出てくるのか不思議なのですが、最近は映画も音楽も邦題というものがほとんどなくなっているので、逆に妙な味わい深さがありますね。

このアルバムは、ブーツィーズ・ラバー・バンドではなくウイリアム"ブーツィー"・コリンズでブーツィーのソロ名義になっていますがラバー・バンドではないからといって大幅なサウンド面での変化はあるかと言えば、そんなにないような気がしますがラバー・バンド名義のときにあった生っぽいルーズなところがいい意味でなくなっていて曲の長さもコンパクトでアレンジもかなり練られている気がします。発表されたのが82年ということを考えるとディスコやテクノの影響も感じられ、ボコーダーやシンセもかなり使われています。

4曲目の「Funkateer」が私はこのアルバム中で一番好きです。はっきりとした歌メロがある曲ではなく、ホニー・ホーンズのホーンのリフを中心に展開していく曲でボコーダーというかトーキングジェネレーターの音も入っていてこの声がZAPPの今は亡きロジャーの声に聞こえるのは私だけ?ブーツィーの歪んだベースも非常にカッコいいですな。この曲が3分26秒というのはちょっと短すぎる、ちょっともったいないのでもう少し膨らまして欲しかった気がします。

「So Nice You Name Him Twice」ではメシオのラップというか煽りとソロが入っています。ホニー・ホーンズももちろん大活躍しています。「Excon (Of Love)」はブーツィー独特の甘めのバラードになっています。

ブーツィーは82年のこのアルバムを出してから、88年の「What's Bootsy Doin'? 」まで一旦、表舞台から姿を消すことになることになります。P-FUNKもこの時期から衰退していったわけですね。ちなみ82年という年はプリンスが「1999」を発表し、アメリカ国内ではブレイクしています。このあとプリンスは「パープル・レイン」で世界的に大ブレイクするわけですが、ちっと因縁めいたものを感じます。

The One Giveth, The Count Taketh Away