ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

「ビール15年戦争―すべてはドライから始まった」を読んだ

永井隆の「ビール15年戦争―すべてはドライから始まった」という本を読んでみました。 この本は潰れる寸前だったアサヒビールが「スパードライ」によって蘇り、2001年にシェアトップに立ったことが書かれています。アサヒビールが話の中心になっていますが、アサヒビールに抜かれたキリンビールサントリー、サッポロについても(サッポロについてはかなり少なめ)書かれていて1985年~2001年までの日本のビール業界史となっています。 こういった企業モノのノンフィクションを読むのは私は初めてで、どんなものかと思ったのですが、割とさらりと読めました。しかし、「プロジェクトX」のような暑苦しさみたいなものがかなり鼻につきました。キリンビールの女性の営業マンが初めての外回りで酒屋のオヤジに塩まかれたエピソードや徳島の居酒屋の扱うビールがサッポロからアサヒに乗り換えられそうになって厨房の床に土下座してなんとか乗り換えを阻止したサッポロの営業マンの話は好きな人は好きでしょうが、私はこういった話はあまり好きではありません。それよりも、もっと「スパードライ」の開発過程の話や味について書いて欲しかったと思います。逆にサントリー発泡酒「ホップス」については詳しく書かれています。 この本を読んで「プロジェクトX」をまず思い出したのですが、フジテレビの深夜番組の「カノッサの屈辱」も思い出しました。「カノッサの屈辱」でも「幕末ビール維新」でこの辺のビール戦争を扱っていたのですね。改めて。「カノッサの屈辱」が見てみたくなりました。 ビール15年戦争―すべてはドライから始まった
ビール15年戦争―すべてはドライから始まった