ビデオアートの創始者ナムジュン・パイク氏亡くなる

読売新聞によりますとビデオアートの創始者ナムジュン・パイク氏が29日午前6時ごろ、フロリダ州マイアミの自宅で死去したそうな。家族によれば、死因は「自然的なもの」で、葬儀は数日後にニューヨークで行われる予定という。73歳だった。 ナムジュン・パイク氏は1932年生まれで、東京大学を出た後西ドイツに渡り、ジョン・ケージと出会って、前衛芸術活動を始めている。1964年にニューヨークに渡り、アメリカに帰化している。日本のテレビ技術者であった阿部修也と協力して「ヴィデオ・シンセサイザー」を開発している。 私がナムジュン・パイク氏を知ったのは坂本龍一のアルバム「音楽図鑑」の「A Tribute to N. J. P」がきっかけです。タイトルからすると坂本龍一がナムジュン・パイク氏に捧げた曲のようです。この曲にはナムジュン・パイク氏の話し声が微かに入っています。「音楽図鑑」の別の曲のビデオをナムジュン・パイク氏が撮っていた気もする。このころちょうどMTVが出てきていて、ナムジュン・パイク氏もミュージシャンのPVを撮ってもいいと言っていたが、結局依頼はなかったようだ。 ご冥福をお祈りします。