みうらじゅんの「正しい保健体育」を読む

みうらじゅんが書いた「正しい保健体育」なので、内容はすべてネタ、洒落なので笑えます。装丁は教科書ぽいのでみうらじゅんという人物を知らないと騙される人もいるかもしれませんが、内容は笑いが基本です。 Amazonのカスタマーレビューなどを読むとみなさん以外に真面目な感想があったりするのがまた笑えます。みうらじゅんがいつも語っていることを教科書風にまとめた本なので真面目に語ったところであまり意味がないんじゃないかと思います。純粋に笑って楽しむ本です。 写真や図版も教科書風に入っているのですが、それがまた笑えます。松崎しげるの写真の横には「アンチ義務教育＝おもしろい」と書いてあったり、みうらじゅんが自分のエロスクラップを床一面に広げている写真があったりします。カウパー氏とバルトリン氏の肖像画は教科書らしい図版なのですが、逆に浮いている感じがして笑えます。(カウパー氏とバルトリン氏はタモリ倶楽部でもとりあげられていましたなぁ) コラム風に挿入されているQ&Aが最近流行の「生協の白石さん」風で、これもまた笑えます。(ちなみにこの本は2004年に出版されたものなので「生協の白石さん」のインパイヤではありませ)ラブホテルはどんなところかというQにたいしてラブホテルは重要文化財のお城と答えたり、女子だけが体育館で見る映画はゴダールと答えたり、「家族計画」は売れていない劇団と答えたりしてます。 全編みうらじゅん節炸裂の本ですので、お気楽に読めて楽しい本であることは間違いありません。 正しい保健体育 (よりみちパン!セ)