ぶら~りネット探訪

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『オズの魔法使い』を見た

オズの魔法使い』を見たTOHOシネマズシャンテで見ました。 緊急事態宣言が解除され映画館も通常営業に戻りつつあるとはいえ、製作も止まっていたので、上映できる新作が限られているため、現在映画館でかかっている半部以上の映画が旧作です。6月26日からは『風の谷のナウシカ』、『千と千尋の神隠し』などの宮崎駿の旧作の上映も始まります。 『ジュディ 虹の彼方に』を見ようと関東圏の映画館の上映スケジュールを眺めていたら『オズの魔法使い』がTOHOシネマズシャンテで上映されてることを知り、行ってもみました。 『オズの魔法使い』の封切りは81年前の1939年。名画座とかフィルムセンターの企画ならあるかもしれませんが、こんなに古い映画を東宝の映画館で見たのは初めてかもしれません。 『オズの魔法使い』はサントラは聞いたことがあるのですが、映画を見るのは今回が初めてになります。『ジュディ 虹の彼方に』とコロナの影響がなかったら見ることはなかったかもしれません。 物語の始めと終わりの現実のカンザスのパートはモノクロでオズの世界がカラーという構成、そしてミュージカル映画というせいもあってそれほど古い感じはしないのですが上映時間が101分問割には物語の進むスピートがかなり遅く感じられ、何回か睡魔に負けてしまいました。16歳のジュディ・ガーランドは可愛らしく歌声も素晴らしいのですが、『ジュディ 虹の彼方に』の方がグッと来るものがありました。 ドロシーが現実のカンザスに帰るために唱える「there's no place like home(わが家にまさるところなし)」という呪文でドロシーは家に帰れてハッピーエンドとなります。しかし、この映画でスターになったジュディは家(安心できる場所)に帰ることができなかったのではないかと思ったりしました。 デビッド・ボウイの『スターマン』を初めて聞いたとき、サビが『虹の彼方に』にそっくりだと思った記憶があります。今でも『スターマン』を聞くと「スターマン、オーバー・ザ・レインボー」と頭の中で再生されます。不思議と逆はありません。 ドロシーの赤い靴がピカッと光るシーンでは目が覚めました。ELOの『エルドラド』のジャケットがこのシーンを切り取ったものでした。記憶の扉が不意に開かれた感じがしました。 もう一つ驚いたのは魔女の配下の兵隊が行進しながら歌う歌がプリンスの『It's Gonna Be a Beautiful Night』の中の「Oh-we-oh-oh」というコーラスの元ネタみたいだったところです。サントラを改めて聞き直しみたらそっくりでした。 オズの魔法使いが実はただのオジサンでハリボテの仕掛けがバレてしまう所は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』で夢邪鬼が作る夢のセットの製作が間に合わないところに諸星あたるが飛び込んでくるシーンの元ネタみたい見えました。 この映画はその後のポップカルチャーに与えた影響の大きさに改めて驚きました。ちなみに監督のヴィクター・フレミングは1939年に『風と共に去りぬ』も撮っています。 オズの魔法使い(字幕版) - ジュディ・ガーランド, バート・ラー, ヴィクター・フレミング
オズの魔法使い(字幕版) - ジュディ・ガーランド, バート・ラー, ヴィクター・フレミング