ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

京都国立博物館の『国宝』展を見に行った

台風21号が接近中の中、京都国立博物館、開館120周年記念、特別展覧会『国宝』を見に行ってきました。 土曜日の14持くらいに京都国立博物館に着いたのですが、入館まで10分待ちとなっていました。土曜日は20時まで開館しているので、とりあえず隣の三十三間堂に行ってみました。 三十三間堂は2回見に行ったことがあります。国宝展では俵屋宗達筆の『風神雷神図屏風』が目玉の一つですが、三十三間堂には木造の風神雷神があります。俵屋宗達筆は三十三間堂風神雷神をモデルに『風神雷神図屏風』を描いたそうです。 改めてじっくりと三十三間堂を見ると、今までは1001体ある木造千手観音立像と本尊の千手観音像ばかりに目が行っていた気がしました。二十八部衆の木造が面白いことにやっと気が付きました。特に琵琶を持っている音楽の神である摩睺羅王が印象的でした。ロケンロールでファンキーなたたずまいに痺れました。摩睺羅王が奏でる琵琶の音色はどんなものなのか気になりました。興福寺の中性的な阿修羅像とは全く違い男性的で凶暴な感じさえする阿修羅像も印象的でした。 15時すぎに京都国立博物館に行ってみましたが、まだ入館まで10分待ちの看板が出ていました。しょうがないので列に並んでみました。 『国宝』展は京都国立博物館の所蔵品だけでなく全国各地の美術館、博物館から集められた国宝を展示する展覧会でした。縄文時代の深鉢形土器(火焔型土器)から江戸時代の徳川家の婚礼調度類までが集められていました。ざっくりと言うと歴史の教科書、美術の教科書に出てくるような絵画や彫刻が一気に見ることができる展覧会でした。 深鉢形土器の迫力が凄かったです。「縄文土器弥生土器どっちが好き?」と聞かれたら迷うことなく「縄文土器!」と答えたくなりました。雪舟の『秋冬山水図』、『慧可断臂図』は教科書をはじめ色々なところで散々見てきたものが実際に目の前にあるというのが非常に不思議な感覚でした。『普賢菩薩像』は東京国立博物館の常設展で何度も見たことがありました。一番人気はおそらく『餓鬼草紙』、『地獄草紙』か『油滴天目』で常に人垣が出来ていました 私が一番印象に残ったのは病草紙の『二形』、『眼病治療』、『歯槽膿漏』です。これは絵巻物で当時の病気やその治療の様子が描かれたものです。『眼病治療』、『歯槽膿漏』はタイトルの通り目の治療の様子、歯槽膿漏に苦しむ夫とそれを見る妻の様子が描かれています。『二形』については解説はありませんでした。ちなみに『二形』とは両性具有のことで、着物をめくられて下半身を露出した男の姿が描かれていました。男の下半身には男性器と女性器がありました。 期間によって展示品の入れ替えがあり、ポスターにある源頼朝肖像画や『漢委奴国王印』の金印は見ることができませんでした。 音声ガイドは竹下景子三宅健太がつとめていました。谷村新司の展覧会テーマソング『嗚呼』も聞くことができました。余談ですが竹下景子は朝ドラの『わろてんか』にヒロインの祖母役で出演しています。『わろてんか』には高橋一生も出演していています。竹下景子高橋一生宮藤官九郎が脚本を書いた昼ドラ『吾輩は主婦である』に出ていたのを思い出しました。当時の高橋一生宮藤官九郎に似ていると言われていたことも思いました。ちなみに『吾輩は主婦である』の主演は斉藤由貴でした。
画像
画像