ぶら~りネット探訪

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『リアル鬼ごっこ』を見た

園子温監督、トリンドル玲奈篠田麻里子真野恵里菜主演の『リアル鬼ごっこ』を見ました。

トリプルヒロインと言うのがこの映画のセールスポイントのようですが、実際はトリンドル玲奈の出番が一番多く、篠田麻里子もそれなりの見せ場はありますが、真野恵里菜の出番はかなり少なく長いセリフもありませんでした。髪型が違うせいもありますが『ラブ&ピース』と『リアル鬼ごっこ』の真野恵里菜は全く別人に見えます。

明確なストーリーはなくトリンドルが襲ってくる「何者か」から逃げるというお話。『マッドマックス 怒りのデスロード』に似ているよう気もしますが気のせいだと思います。逃げているうちにトリンドルが篠田麻里子に、篠田麻里子真野恵里菜に変わっていくのは『ロスト・ハイウェイ』かと思いました。

『ラブ&ピース』とは違い、「エログロナンセンス」な今までの園子温映画の世界がスクリーンに展開されていると言いたいところですが、エロもグロも中途半端な感じで、残念な仕上がりでした。ひと目でハリボテとわかる死体はいただけないですね。ドローンを使ったと思われるシーンが多いのも映画の特徴ですが、同じ様な構図のシーンが何度もくり返されるので、これも途中で飽きてきました。

この映画の中で「人生はシュールだ。シュールに負けるな!」というセリフが何度か繰り返されます。「人生」を「映画」、「シュール」を「理不尽」あるいは「不条理」と読み替えると「映画は理不尽で不条理なもの。そんな理不尽で不条理な映画に負けるな!」と言われているよう気分がしてきます。ネットのレビューで「原作と違う」とか「予告と違う」とか、「くだらない金返せ」と言ったご意見がけっこうあります。まぁ、こういう映画もたまにはありますよね。

でもトリンドルの演技はそんなに悪くなかったし、篠田麻里子のアクションシーンは『THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 首都決戦』の太田莉菜のアクションよりもましに見えました。パトレイバー太田莉菜は何をやっているのかサッパリ分かりませんでした。この映画での最大のサプライズは斎藤工でした。最後は斎藤工に全部持って行かれた感じですね。斎藤工は『ロボゲイシャ』に出ていたり、『愛と誠』で岩清水をやっていたのでこの手の映画に出ても違和感はありません。

エンドロールで「サイボーグかおり」の名前をけ見つけました。しかし、サイボーグかおりがどのシーンに出ていたかは分かりませんでした。サイボーグかおりは『TOKYO TRIBE』にも出ていたそうですね。サイボーグかおりは『ピッチ・パーフェクト』みたいな映画に出ればいいのにと思います。

二子玉川の109シネマで舞台挨拶の回で見ることができました。舞台挨拶があっても通常料金で前日でも席が取れたので行ってみることにしました。舞台挨拶があるのに一番大きいスクリーンではありませんした。トリンドルが撮影中にサイボーグかおりと仲良くなってアドレスを交換したという話が笑えました。

リアル鬼ごっこJK