ジョージ・ミラー監督、トム・ハーディ主演の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見ました。
『マッドマックス』シリーズは1と2はテレビで見ています。2は何度かテレビで見た記憶があります。正直、それほど思い入れのあるシリーズではありませんが、町山智浩がTBSラジオで紹介していたのを聞いて見てみることにしました。
町山智浩が言っていたとおり見ているとアドレナリンが上がり、知能指数が下がる映画でした。凄いバカ映画、でも見ていてい全く飽きることがありませんでした。中だるみはなく最初から終わりまで走りつづける映画でした。
アクションシーンはもちろんですが、登場するキャラクター、改造車のデザインがとにかく変と言うかオリジナリティに溢れているところがこの映画の見どころです。敵のボス、イモータン・ジョーの絵に描いたような悪役ぶりがたまりません。今まで見たボスキャラを彷彿させる部分は多少ありますが、(ダースベイダーとかヒューマンガスとかベインとか)見ているうちにそんな事は気にならなくなりました。
出番は少ないのですが、イモータン・ジョーの息子の1人で小人のコーパス・コロッサスといキャラも強烈でした。リアルで邪悪な「子泣き爺」というのがたまりませんでした。
スピーカーを満載したトラックの前に紐で吊るされながらギターを弾くコーマドーフ・ウォーリアーも良かっですね。ギターはダブルネックでヘッドから火を噴くという仕掛けも笑えました。
実質的な主役はシャーリズ・セロンが演じるフュリオサ大隊長のような気もしました。フュリオサ大隊長は坊主頭で片腕マシンガール、目の周りは真っ黒。一見して全くシャーリズ・セロンには見えません。シャーリズ・セロンはアカデミー賞の主演女優賞を取っているのに仕事を選ばない所も凄いです。
主役のマックスは残念ながらちょっと印象が薄くてかわいそうな感じがしました。前半はマスクをはめられていました。『ダークナイト・ライジング』のベインのときもマスクをつけていましたなぁ。私は『マッドマックス』と『ダークナイト・ライジング』でしかトム・ハーディを見たことがないのでトム・ハーディの素顔がよく分かりません。
キャラも変ですが出てくる改造車のデザイも強烈でした。ウニというヤマアラシの様な車、トラックの運転台に無理やりベンツを付けたトラックなどなど。
物語はマックスとフュリオサとイモータン・ジョーの妻たちをイモータン・ジョーとその手下が追うという単純なもので、起承転結やどんでん返しみたいなものはありません。しかし、どこを切ってもアクショシとクライマックスの金太郎飴のような映画でした。なので見終わった後はかなり疲れました。ちなみに私は2D字幕版を見ました。