第33回中山牝馬ステークスを見に行った
3月15日に中山競馬場で行われた第33回中山牝馬ステークスを見に行ってきました。
レースは直線の坂を登った所で先頭に立った4番人気のアイスフォーリスをゴール前で3番人気のバウンスシャッセがかわし優勝しました。
アイスフォーリスがこのレースで引退ということだったので、生で見たくて中山競馬場まで行きました。4コーナーを回ったところでアイスフォーリスの前が開けたときは「勝ってるかも」と思いましたが、バウンスシャッセにゴール前でキッチリ差されてしまいました。引退を重賞制覇で飾れなかったのは残念でしたが、肝心な所で詰めの甘さが出てしまう所はアイスフォーリスらしくて納得してしまいました。
アイスフォーリスは父ステイゴールド、母リリウム、母の父クロフネという血統です。ジェンティルドンナと同じ世代でオークスは3着でした。オークスも秋華賞も生で見ていいますがほとんど記憶がありません。
アイスフォーリスに注目し始めたのは2013年の有馬記念の日の8レース、グットラックハンデからです。グットラックハンデ以降の全てのレース見ていたわけではありませんが、私が競馬場に行くとかなりの確率でアイスフォーリスが走っていました。32戦3勝のうちの2つの勝ち鞍は生で見ることができました。勝ち鞍3つとも府中の2000メートルなんですね。ステイゴールド産駒は府中よりも中山、阪神の方が得意なイメージがありますが、この馬は例外のようです。
アイスフォーリスの魅力は現役時代のステイゴールドの走りを思い出させてくれるところでした。GⅠで2着、3着を繰り返したステイゴールドと1000万円下をなかなか勝ちきれなかったアイスフォーリスではかなりスケールが違いますが、次はスパッと勝つのではないかと感じさせてくれる所が非常に似ていました。
去年の秋の府中での2戦は印象深いものがありました。府中牝馬ステークスは洒落でスマートレイアー、ホエールキャプチャ、アイスフォーリスの芦毛の3連複を買ってみたら、直線を向くと3頭とも手応えが良かったので「これは!」と思ったのですが、2着スマートレイアー、3着ホエールキャプチャ、5着アイスフォーリスという結果でした。
ノベンバーステークスでは残り200を切った所で先頭に立ちそのまま押し切って3勝目を上げています。改めてレースのビデオを見たら直線に向いて馬群に突っ込んでも全く怯まずに、逆に外にいた馬を弾き飛ばしていました。
アイスフォーリスの牝系を見ると中央での重賞勝ち馬が1頭もいません。どうしてこんな牝系が社台ファームにいられるのか不思議に思っていたら、アイスフォーリスの曾祖母にあたるダリアという馬は73年、74年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを連覇した世界的な名牝でした。
この牝系にはフサイチシンイチという懐かしい名前もありました。この馬のオーナーだった関口房朗はインタビューで「フサイチシンイチはフサイチコンコルドの抱き合わせで社台に買わされた。」と言っていた記憶があります。当時でも父ノーザンテーストはやや古い感じもしましたが、母の母がダリアという血統的な背景を今になって考えるとフサイチシンイチはそんなに悪い馬ではなかった気がします
アイスフォーリスには2014年生まれの芦毛の全妹がいるようです。さてどうなることやら。その前に桜花賞ですね。今年はマンハッタンカフェ産駒対ステイゴールド産駒の様な感じがしますが、またディープインパクト産駒が勝ってしまいそうな気もします