ぶら~りネット探訪

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『キャリー』を見た

スティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督、 シシー・スペイセク主演の伝説のホラー映画『キャリー』を第6回爆音映画祭で見ました。

母と二人で暮らしている女子高生のキャリーは地味で暗くて向上心も協調性も存在感も華もないいじめられっ子だった。しかしキャリーはモノを自由に動かせるサイコキネシスの能力を持っていた。そんなキャリーはひょんな事から学校一番のイケメンであるトミーにプロム(高校最後のダンスパーティー)に誘われる。プロムでベストカップルに選ばれるキャリーとトミーだったが、そこにいじめっ子たちの罠が待ちかまえていたというお話。

伝説のホラー映画というかホラー映画の古典みたいな映画なので、だいたいのストーリーは知っていましたが、今回初めてこの映画を見ました。プロムの表彰式で豚の血を頭から浴びたキャリーがサイコキネシスで復讐するというところまでは知っていました。なんなく、燃え上がる高校の体育館のシーンで終わるなじゃないかと思っていましたが全然違いました。プロムの惨劇の後の展開の方がこの映画の肝だったのですね。

1976年の映画なのでさすがに古さは感じます。冒頭のシャワー室のシーンは普通にオッパイが映っているのは70年代という感じがします。日本のドラマで言えば『時間ですよ』みたいな感じですね。

プロムでキャリーとトミーがダンスを踊るシーンでカメラがいつもより余計に回っているのと、キャリーが豚の血が浴びせられる前の執拗にスローモーションが続くのが非常に印象的でした。

いじめっ子のクリスの彼氏がジョン・トラボルタに似ていると思っていたらトラボルタ本人でした。トミー役のウィリアム・カットはこの後『アメリカン・ヒーロー』で主役に抜擢されています。『キャリー』でのウィリアム・カットは髪型のせいでレッド・ツェッペリンロバート・プラントに似ていました。トミーが豚の血が入っていたバケツが頭に当たって気絶するシーンはドリフのコントみたいで笑えました。

キャリーを車で轢き殺そうとしたビリーとクリスの乗った車がサイコキネシスでグイッと曲がるシーンも非常に印象的でした。CGなんて全く無い時代のことなので実際にカースタントで撮ったと思うのですが、車の曲がり方が尋常ではありません。

キャリーを演じたシシー・スペイセクの演技は確かに凄いものがありました。シーンごとの表情の変化が素晴らしいですね。豚の血を浴びて目を剥いて怒るときの表情は辛酸なめ子の顔を思い出しました。

ラストシーンは気を抜いてしまっていて、本当に驚きました。椅子から飛び上がりそうになりました。あんなに驚いたのは『ブラック・スワン』以来ですね。『ブラック・スワン』も『キャリー』の影響を受けていることにも気がつきました。母と娘の関係はかなり影響を受けています。

『キャリー』はきゃりーぱみゅぱみゅの主演でリメイクされます。もちろん嘘です。本当はクロエ・グレース・モレッツの主演でリメイクされます。既に完成しているようでネットでは予告も見ることができます。クロエ・グレース・モレッツは普通に可愛いのでちょっとミスキャスな感じもします。

キック・アス2』の予告も公開されていて、『キャリー』と『キック・アス2』の両方とも高校のシーンがあるので連続して見るとどっちがどっちだかよく分からなくなります。

それにしてもクロエ・グレース・モレッツは殺し屋とかヴァンパイアとかキワモノ役が多いですね。クロエ・グレース・モレッツが普通の役で出ている映画は『ヒューゴの不思議な発明』しか私は見たことがありません。

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