ぶら~りネット探訪

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池袋演芸場に行ってみた

12月9日に池袋演芸場に行って来ました。昼の部のトリが柳家喬太郎なのでこれはラッキーでした。

池袋駅の西口を出て商店街に入ってすぐの所に池袋演芸場はありました。何にも気にせずに地下に降りていってチケットを買おうと思ったら、オバちゃんにチケットは1階だよと言われて1階に戻りました。

近くに東京チカラめしを発見したので、開演時間の12時30分を回っていましたが新メニューの四川麻婆丼を食べてみました。可もなく不可もなくという感じした。もう少し辛いほうがいいですね。

1時を回ったくらいに池袋演芸場に入りました。二人目のダーク広和の出番の途中でしたが客席はすでに8割くらい埋まっていて、仕方なくパイプ椅子の補助席に座りました。

喬太郎は12月ということで、『芝浜』ではなく『カマ手本忠臣蔵』という新作をやっていました。浅野内匠頭、四十七士がオカマというとんでもない新作でした。戦国武将が女だったらとか新選組が女だったらという設定の漫画やゲームはありますが、赤穂浪士がオカマという設定というのには恐れ入りました。しかも演じているのは白髪頭の太ったオジサンです。

浅野内匠頭は老け専のオカマキャラで松の廊下の吉良上野介との刃傷沙汰はオカマの痴話喧嘩が原因となっていました。討ち入りは忠義ではなく浅野内匠頭への愛のために行われ、全員討ち死にしてしまいます。浪士たちは吉良上野介の首を取ることが目的ではなく、返り討ちにあってみんなで死ぬこと(心中)が目的だったという展開にも驚きましたが、その後のオチはもっと凄いものがありました。

枕では落語家で赤穂浪士をやるとしたらキャスティングはどうするかという話をしていました。大石内蔵助古今亭志ん朝堀部安兵衛は武闘派なので林家彦いち立川談春と言っていました。喬太郎自身は討ち入りの前に浪士たちが立ち寄る蕎麦屋のオヤジと言っていました。

三遊亭歌武蔵を初めて生で見ることができました。頭を上げると「ただいまの協議について、ご説明いたします」と言っていました。歌武蔵も新作でした。衆議院選挙の真っ最中ということで落選した候補者とその秘書が選挙戦を振り返るという噺でした。歌武蔵の風貌が悪徳代議士みたいで、これもなかなか面白かったです。

歌武蔵は声も滑舌も良く、非常に聞きやすい落語家でした。そして元力士のあの風貌は一度見たら忘れられません。あの得難いキャラクターは役者として映画やドラマでも活躍できそうな気がします。

仲入りの前は柳家喜多八が高座に上がりました。この人も初めて見ました。喬太郎、歌武蔵と「落語教育委員会」というユニットを組んでいるそうです。二人とは全く違い、ダルそうな喋りが独特でした。喜多八も12月ということなので、借金取りをにらんで追い返すという『にらみ返し』という演目でした。師走に借金取りがやって来るという噺なので最初は『掛け取り万歳』かと思いました。となりに座っていたお爺ちゃんは喜多八を見たら帰ってしまいました。

二代目の林家三平も初めて見ました。枕で立川談志のモノマネをやったりしていました。漫談だけかと思ったら『のめる』という噺を演っていました。特別下手な感じではありませんが、面白いとは思えませんでした。でも柳家喬四郎よりはマシでした。喬四郎はかぐや姫がAKBに入るという新作を演っていました。ホントに何のヒネリもない噺で、見所は喬四郎が『ヘビーローテーション』を歌う所みたいでした。喬四郎はまだ二つ目のようです。

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