ぶら~りネット探訪

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『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』を読んだ

田幸和歌子の『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』を読んでみました。

この本は51年間続くNHKの朝ドラについてヒロイン、恋愛・結婚観、家族、俳優、戦略など関係者のインタビューなども含めて、あーでもない、こーでもないと考察した本です。

私自身、朝ドラはそれほど熱心に見ている方ではありません。全部見たのは落語をモチーフにした『ちりとてちん』や水木一郎じゃなくて水木しげるの奥さんをモデルにした『ゲゲゲの女房』くらいですね。

この本で詳しく取り上げられている『カーネーション』は飛び飛びで半分くらい見ていました。町山智浩TBSラジオで『カーネーション』を映画的な表現が多くて凄いと褒めていました。この本の中でも女性週刊誌での町山智浩のコメントが取り上げられています。『カーネーション』は『帰ってきたウルトラマン』で郷秀樹を演じていた団時朗(団次郎)が出ていたのが印象的でした。

カーネーション』は自分の話を朝ドラにしてもらいたかった小篠綾子をどうしても朝ドラに出たくてオーデションを受け続けた尾野真千子が演じたという点も面白いですね。

カーネーション』と『赤毛のアン』、『おはなはん』と『アナタハン』じゃなくて『ハイカラさんが通る』の類似点について書かれているところも面白かったですね。

この本で一番面白かったのは「第7章 朝ドラの俳優たち」です。ヒロインや子役については正直、色々なところで言い尽くされている感じですが、朝ドラから人気者になった出世魚として紹介されている俳優のところが興味深いですね。

渡辺謙大河ドラマ独眼竜政宗』に出る前に『はね駒』に出ていことや『オードリー』に佐々木蔵之介堺雅人が出ていたのは知りませんでした。『ファイト』に武豊が本人役で出ていたのと最終回に西原理恵子が出ていたのは見ましたが三浦春馬が出ていたのは知りませんでした。

満島ひかりはヒロインの友達役で『瞳』と『おひさま』に出ていました。『瞳』は満島ひかりが出くる前に見るのをやめました。『おひさま』の満島ひかりの役は当て書きされたような役でした。『おひさま』にはマイコやダンカン、ピエール瀧も出ていました。

私の中では「徳井優=朝ドラ俳優」という勝手な思い込みがあります。私が見ていた朝ドラには必ず徳井優が出ていたからです。

最近の朝ドラのヒロインは若手女優の登竜門という感じはすっかり薄れて、ヒロインの相手役に売り出したい俳優をキャスティングしているように見えます。『梅ちゃん先生』の松坂桃李、『おひさま』の高良健吾、『ゲゲゲの女房』の向井理などなど。『ちりとてちん』の青木崇高もけっこう売れていますね。

なんだか『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』の話よりも自分が朝ドラをどう見てきてかという話の方が多くなってしまいました。朝ドラについて色々と考えたり、語りたくなる本であることは確かです。

大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた