ぶら~りネット探訪

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『プロメテウス』を見た

リドリー・スコット監督、ノオミ・ラパス主演の『プロメテウス』を見ました。IMAX、3Dで追加料金が900円取られました。IMAXはいいとして、3Dはあまり効果的ではないような気がしました。

ブレード・ランナー』は好きですが、リドリー・スコットの映画を劇場で見たのは今回が初めてでした。エイリアンシリーズはジェームズ・キャメロンの2しか見ていません。3の監督はデヴィッド・フィンチャーで、4は『アメリ』を撮ったジャン=ピエール・ジュネだそうです。

『プロメテウス』は予告やCMでは人類誕生の謎を探る話みたいに見えますが、エイリアンシリーズの前日譚です。確かに中盤あたりまではエンジニアと呼ばれる人類誕生の鍵を握る宇宙人の謎を探る話ですが、イカみたいなエイリアンが出てきた辺りから、人類誕生の謎なんてどうでもよくなって来ます。

オープニングの広大な大自然の空撮がとにかく凄くて、IMAXでプラス700円払う価値はあります。滝の近くの川に佇む白マッチョなエンジニアが黒酢みたいな液体を飲むとなぜか身体がバラバラになっていくシーンも強烈でした。DNAの二重螺旋がバラバラになっていくという描写もたまりません。

ヒロインのノオミ・ラパスはスゥエーデン版の『ドラゴン・タトゥーの女』のリスベット役だった女優さんだそうです。衛星LV-223に向かうプロメテウス号(宇宙船の名前)でコールドスリープから醒めたノオミ・ラパスが嘔吐するシーンがありました。この夏は嘔吐シーンがある映画に遭遇することがとにかく多かった。嘔吐シーン映画の夏でした。

シャーリーズ・セロンはもちろんキティちゃんのTシャッを着たりするシーンはなく、ほとんど無表情でアンドロイドみたいな女を演じていました。マイケル・ファスベンダーはアンドロイドの役で衛星LV-223の向かう途中で人間たちが寝ている間に『アラビアのロレンス』を見ていたのが印象的でした。『ラスト・サムライ』や『ダンス・ウィズ・ウルブズ』やダメなですかね?

衛星LV-223に着いてからイカエイリアンに遭遇するまでがちょっと退屈な感じでした。エンジニアの頭をプロメテウス号に持ち帰って電流を流し調べるところは、『攻殻機動隊』で人形遣いが入っている義体を調べるところを思い出しました。

プロメテウス号は巨大企業ウィーランド社がスポンサーになり人類誕生の起源の解き明かす旅にでるわけですが、ウィーランド社の真の目的が明らかになっときが私にはけっこうショックでした。『ブレード・ランナー』を思い出さずにはいられませんね。人間の立場は『ブレード・ランナー』とは逆になっていたり、マイケル・ファスベンダーがアンドロイドだったりするので事態がさらにややこしくなっています。どうでもいいですが、ノオミ・ラパスが箸でソバみたいなモノを食べているシーンもありました。

後半の畳み掛ける展開は良かったですね。欲を言えばもっとグロいシーンがあっても良かったですね。生き残りのエンジニアにノオミ・ラパスが襲われて、辛くも逃げ切るところは最高でした。あれは『フランケンシュタイン対地底怪獣』のラストシーンの大ダコ出現版みたいな展開ですね。

ラストはもうひと波乱あるのかと思ったらあっさり終わってしまって、続編を作れそうな終わり方でした。続編はジェームズ・キャメロンでお願いします。

【映画パンフレット】 『プロメテウス』 監督:リドリー・スコット キャスト:ノオミ・ラパスほか