渋谷東映にて1週間限定で追加上映されている『山下達郎 シアター・ライブ PERFORMANCE 1984-2012』を見てきました。
『山下達郎 シアター・ライブ』という映画の存在は知っていましたが、5月までやっていたツアー『PERFORMANCE 2011-2012』の映像が上映されるものだと勝手に思い込んでいました。ネットで調べてみたら80年代のから2012年のライブまでが見られるというのと、竹内まりやの『プラスティック・ラブ』を演っているらしいということで、これは見たいと思い出かけてみました。
渋谷東映のチケットの窓口で「場内、大変混み合っていますが、よろしいですか?」と言われましたが、入ってみたら7割程度の入りでした。『苦役列車』や『愛と誠』よりは入っていましたが、『電人ザボーガー』の時と比べるとい同じくらいかやや少ない感じでした。
場内マナーの映像のバックに『ラ・ヴィ・アン・ローズ』がかかっていて、予告も「No More 映画泥棒」もないまま、いきなり本編がスタート。1曲目は『SPARKLE』、2曲目は『LOVELAND, ISLAND』で、私はこの曲のライブ演奏を聞いたのは初めてで感激でした。お目当ての『プラスティック・ラブ』は5曲目でございました。音は『JOY』に入っているのと恐らく同じだと思うのですが、映像が付いていると全く別物に感じます。私はファンキーなギターのカッティングをフィーチャーした曲が好きなので『SPARKLE』、『プラスティック・ラブ』といった選曲は本当に嬉しかったです。
80年代の映像は悪くはないけど、良い画質とは言い切れない感じでした。気がついたら画面のアスペクト比が変わっていて、画面の両サイドが切れていることがありました。山下達郎のギターのピッキングが速くなると右手がモヤモヤっとすることもありました。その辺も色々と味わい深いものがありました。
何台ものカメラで撮っているわけではなく、最近の映像でも基本的に正面からの映像がほとんでした。しかし、演奏が素晴らしいせいか臨場感は半端なく、飽きることはありませんでた。
80年代から徐々に2012年のライブのシーンに進んでいく構成になっていました。MCは『希望という名の光』の間奏の所だけで、後は全くありません。『希望という名の光』のMCはで生で聞くと感動的でしたが、映像として映画館で座って見ていると、ちょっとこっ恥ずかしいものがありました。山下達郎は昔インタビューで「例えば盲腸になったり、片足がちょん切れた時に音楽を聞こうなんて思わない、そういう時に大して力にならない、音楽なんてその程度のものだ」と言っていた記憶があります。余談ですが『希望という名の光』は高倉健も好きで愛聴しているそうです。
最後は2010年のライジング・サンで演奏した『さよなら夏の日』で終わります。山下達郎と野外フェスとのちょっとしたミスマッチ感も良かったです。
山下達郎が使っているエレキギターはテレキャスターで、赤いシャツを着ていることがやたらに多かったですね。上映時間は約92分で演奏される曲は全部で15曲。凄く満足したと言いたいところですが、もっと見たかった。2時間くらいはやって欲しかったですね。そう言えば『LET'S DANCE BABY』はかかりませんでした。クラッカーを鳴らそう思ってせっかく用意していたのに。(嘘) 『LET'S DANCE BABY』も含めて、大幅増量してDVD、ブルーレイでもも出してくれないかなぁ。