ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

『キツツキと雨 』を見た

沖田修一監督、役所広司主演の『キツツキと雨 』を見ました、

早稲田松竹で『人世はビギナーズ』と2本立てで上映されていので、ついでみたいな感じで見てみました。

山の中の村で木こりとして暮らす岸克彦は(役所広司)仕事中には突然、ゾンビ映画の撮影隊と出くわしてしまう。撮影隊の助監督は克彦にロケハンの手伝いやエキストラを頼む。始めは渋々手伝っていた克彦は次第に映画製作にのめり込んで、新人監督の田辺幸一(小栗旬)との絆を深めていくと同時に、実の息子、浩一(高良健吾)との間にあった溝も埋まっていくといったお話。 

前半のよく分からないまま撮影隊の手伝いをさせられる克彦のシーンや、自身がなく撮影に悩む幸一のシーンは非常に退屈で睡魔に負けてしまうことが何度かありました。

克彦と幸一が心を通わせて行くにしたがって、撮影スタッフとの関係も良くなってこの映画自体のテンポも心地よく感じられるようなったのは沖田修一監督の思惑通りだったのでしょうか?中盤以降は楽しく見ることができました。

役所広司小栗旬以外の役者の演技も面白かっですね。カンベちゃんは相変わらずな感じで良かったですね。痔に苦しむ大物俳優役の山崎努も面白かったですね。撮影が終わって地元のスナックに小栗旬を呼び出すシーンで、泣き出してしまった小栗旬の前でニャニャしているシーンも最高でした。怖いベテランのカメラマン役の嶋田久作も雰囲があって良かったですね。

フード理論と言うか食べ物の使い方が非常に上手い映画でした。役所広司高良健吾の親子関係はほとんど最初と最後くらいで詳しく描かれていません。しかし、二人関係が変化したことが見事に表現されています。役所広司高良健吾が同じ様な食べ方している所も芸が細かくて良かったですね。しかも、高良健吾は肘をついてさらに品のない食べ方で役所広司の完全なコピーではないという細かさでした。

味付け海苔でご飯を巻いて食べるシーンは『タンポポ』で山崎努宮本信子の作った朝飯を食べるシーン思い出しました。役所広司山崎努も『タンポポ』に出ていましたなぁ。

撮影が成功する事を祈って、好きな甘いもの断っている小栗旬に無理矢理、あんみつを役所広司が食べさせるシーンも良かったですね。

劇中で撮影しているのがゾンビ映画というのもバカバカしく良かったですね。ゾンビのメイクをした役所広司を見ることができます。小栗旬は25歳の新人映画監督という役どころむですが、2010年に小栗旬は『シュアリー・サムデイ』という映画を監督しています。役所広司も2009年に『ガマの油』という映画の監督をしています。

俳優で監督もやる人はハリウッドだとクリント・イーストウッドロバート・レッドフォードメル・ギブソン、ジョージ・クルーニとけっこういるけど、日本だとあんまりいなのはなぜなのでしょうか?日本で俳優出身の映画監督で成功したのは伊丹十三ですね。北野武の映画は評論家受けはいいけど興行成績ではさっぱりだよね。

キツツキと雨 豪華版 [DVD]
キツツキと雨 豪華版 [DVD]