ぶら~りネット探訪

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『ヒューゴの不思議な発明』を見た

マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』を見ました。 3Dで見ました。3Dが非常に効果的に使われていました。奥行きよりも飛びたしてくるような感じの3Dの使い方が素晴らしかったです。3D映画を見ていると途中で目が慣れて3Dの効果が感じられなくなりますが、この映画は要所、要所で派手な3D効果のシーンが挟まっているので、途中で3D効果が感じられなくなるようなことはありませんでした。 オープニングの歯車がパリの夜景に変わり、カメラがリヨン駅を駆け抜ける映像も素晴らしかったですね。『ドラゴン・タトゥーの女』のオープニングも凄かったですが、『ヒューゴの不思議な発明』も凄いです。 『ヒューゴの不思議な発明』というタイトルですが、実質的には映画の黎明期におフランスで活躍したジョルジュ・メリエスという映画製作者が主人公で、映画の黎明期のエピソードが散りばめられたようなお話です。 ジョルジュ・メリエスと言われてもご存じないかもしれませんが、月の顔にロケットが突き刺さっている『月世界旅行』のショットは有名だと思います。 『列車の到着』という映画を上映したときに、映画を見慣れていない観客が本当に列車がやって来るのかと勘違いして、パニックになるシーンも再現されていました。このエピソードは死んだ明治生まれの婆さんに聞かされたような記憶があります。 ヒューゴが悪夢から醒めたら、まだ夢の中だったり、何度も同じシーンを繰り返す所は『イノセンス』や『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を思い出しました。 ヒューゴ役のエイサ・バターフィールドという男の子が非常に可愛らしくて、特に青い目が印象的でした。クロエ・グレース・モレッツは殺し屋でもヴァンパイアでもないごく普通の女の子の役でした。 この映画のキャストで一番驚いたのは孤児を捕まえることに情熱を燃やす鉄道公安官役がブルーノやボラットでお馴染みのサシャ・バロン・コーエンだったことです。普通に演技していると長身でスタイルがいいので普通にいい役者見えました。サシャ・バロン・コーエンフレディ・マーキュリーの伝記映画でフレディ・マーキュリーを演じるという噂がありましたが、どうなったんでしょうか? 3Dやアクションシーン、映像的に部分だけでなくお話の部分もよく出来ていて、3Dで見なくてもこの映画の魅力は損なわれることはありません。ジョルジュ・メリエスが再評価され、映画の再上映会が開かれるシーンは『宇宙人ポール』のラストシーンのような感じで、私の頭の中ではELOの『All Over the World』が鳴っていました。 ヒューゴの不思議な発明 [Blu-ray]
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