ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

『モテキ』を見た

大根仁監督、森山未來主演の『モテキ』を見ました。

興行成績が良いだけでなく、第85回キネマ旬報ベスト・テンの7位で小林信彦や亡くなった川勝正幸も評価していたそうです。早稲田松竹向井理主演の『僕たちは世界を変えることができない。』との2本立てを見ました。

さすがに評判の映画で早稲田松竹は大盛況で、立ちに見になるかと思いましたが、なんとか座って見ることができました。

TBSラジオDigでキネマ旬報2011年ベステンを扱った時に大根仁は「評論家に評価されるよりも、きれいなOLさんに見て欲しい」と言っていましたが、私が見た回は女性客が非常に多かったです。

私の隣の隣に座っていた女子大生くらいの女性は映画が始まって10分くらいでスマホの画面を光らせていました。この女性は映画が終わるまで計9回、スマホの画面を光らせて、エンドロールの『今夜はブギーバック』が始まると急いで席を立って行きました。しかし、私はスマホを光らせていた女性に対して同情はしてもせめる気に離れませんでした。

後ろに座っていた兄ちゃんはよく声を出して笑っていました。麻生久美子一人カラオケシーンや麻生久美子森山未來に泣いてすがるシーンは馬鹿笑いしていました。

私がこの映画で唯一笑えたのも麻生久美子森山未來に泣いてすがるシーンでした。このシーンでは中島みゆきの『わかれうた』を使えばいいんじゃないかと思いました。中島みゆきが重すぎるなら、平井堅と草野マサムがカバーした『わかれうた』とか。

モテキ』を見ていたら麻生久美子が出ていた『シーサイドモーテル』を見たときの記憶が蘇りました。麻生久美子は嫌いではありませんが「麻生久美子の出ている映画に当たりなし」という私の中の勝手な格言は覆されることはありませんでした。

余談ですが、柴咲コウの映画もあたりはありません。忠臣蔵をモチーフにした、キアヌ・リーブス主演、柴咲コウがヒロインのハリウッド映画『47RONIN』は色々な意味で期待しています。『47RONIN』は劇場でロードショー公開のときにしっかりと見たいです。

主人公の森山未來演じる藤本幸世が長澤まさみ演じる松尾みゆきとつきあいたい、セックスしたいというだけの話で、藤本幸世が松尾みゆきを振り向かせるために何かを成し遂げるとか、逆に狂ってストーカーになって松尾みゆきを殺して自分も死ぬというような激しさもありません。

リリー・フランキーのセリフの中に『ソーシャル・ネットワーク』云々というセリフが出てきます。『ソーシャル・ネットワーク』は童貞キャラのジェシー・アイゼンバーグ演じるマーク・ザッカーバーグが女にふられた腹いせに女の子の顔の格付けサイト「Facemash」を立ち上げ、ついに「Facebook」を作りトゥルー・リッチマンになるけど・・・、というお話でした。

ソーシャル・ネットワーク』みたいな映画を目指せとまでは言わないけど、もう少しマシな話にならないものかと思いました。大根仁はさすがに秋元康堤幸彦の弟子筋だけあって金儲けの才能は確かなようです。

この映画で一番気になったのは、ベットシーンで時計を外さないところです。森山未來長澤まさみが朝を迎えるシーンでは森山未來が、森山未來麻生久美子が朝を迎えるシーンでは麻生久美子が腕時計をしたままでした。一人で寝ていても腕時計をしたままだと痛いし、ましてやセックスをするときに腕時計をしたままだと色々と不都合があると思うのですが、もしかして腕時計を使ったプレーなどがあるのでしょうか?

ロフトプラスワンのシーンでは杉作J太郎吉田豪が一瞬だけ映っていました。この映画は他にもサブカル関係者やミュージシャンが多数、カメオ出演しているようです。

少年メリケンサック』では遠藤ミチロウを始めとするパンクの人たちがいっぱい出ていたのを思いだしました。ピエール瀧は『モテキ』にも『少年メリケンサック』にも出ていました。

モテキ Blu-ray豪華版(2枚組)
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