第71回皐月賞はオルフェーヴルが優勝
23年ぶりに東京競馬場で行われた、皐月賞は4番人気、池添謙一騎手騎乗のオルフェーヴルが優勝しました。2着は1番人気のサダムパテック、3着は8番人気のダノンバラード。オルフェーヴルとダノンバラードは栗東の池江泰寿調教師の管理馬。
府中の東京競馬場での皐月賞ということなので生でレースを見てきました。初めての皐月賞でした。震災後に関東では中央競馬が開催されていなかったので、観客は来るのか?いつものような雰囲で競馬が行われるのか?と思って行ったのです、ほぼいつも通りで自粛ムードは全く感じられませんでした。しかし、YOMIURI ONLINEによると皐月賞の売上は前年比20.1%減の約151億円だったそうです。
柴田善臣のクラッシック制覇を見てみたかったのと共同通信杯の勝ち方が印象的だったのでナカヤマナイトの単複を1000円、18頭の単勝を100円ずつ買いました。しかし、9番のカフナを2枚買っていて10番のエイシンオスマンは買い漏らしていました。
レースは残り200メートルくらいでオルフェーヴルが抜けだし、2着のサダムパテックに3馬身差をつけ圧勝。サダムパテックと道中ほぼ同じ位置取りだったナカヤマナイトは5着。サダムパテックとダノンバラードは意外にしぶとい感じでした4着のデボネアはダーレージャパンの生産馬で馬主はドバイのシェイク・モハメド殿下なのですね。
オルフェーヴルは父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンで全兄がドリームジャーニーという血統。ステイゴールド産駒で、兄弟でGⅠ制覇というのが凄いですね。ドリームジャーニーが左回りは苦手なので、オルフェーヴルも左回りは苦手なのではないかと一部で言われていましたが、全く問題なかったですね。私は6枠12番という枠順が気になりましたが、これも関係なかったですね。
しかし、オルフェーヴルの抜け出すときの鋭い瞬発力はジリ脚だったステイゴールドの子供に見えません。栗毛で強烈な瞬発力を発揮するのはアグネスタキオンやその子供たちのはず。同じステイゴールド産駒のナカヤマナイトの今日の走りは現役時代のステイゴールドに近いものを感じました。
皐月賞が3馬身差の圧勝、舞台が同じ府中で400メートル延びるダービーではオルフェーヴルは恐らく1番人気になるのではないかと思います。二冠達成は固いとレース直後はそう思ったのですが、府中での皐月賞の勝ち馬、ヤエノムテキ、トウショウボーイのことを考えると、二冠達成は難しいかもしれません。トウショウボーイの皐月賞は2着のテンポイントに5馬身差の圧勝でしたが、ダービーでは加賀武見騎乗のクライムカイザーに破れています。ちなみにシンザンの皐月賞も東京競馬場だったそうです。
ヤエノムテキはダービーではサクラチヨノオーの4着。この世代で一番強かったのはクラッシックに出られなかったオグリキャップ。今年の皐月賞馬と桜花賞馬はシンザン記念でレッドデイヴィスに負けています。レッドデイヴィスはセン馬のためクラッシックには出られません。実はこの世代で一番強いのはレッドデイヴィスだったりして。レッドデイヴィスの春の最大の目標は安田記念のようです。
表向きはほとんど震災の影響や自粛ムードは感じられませんでしたが、ちょっと注意して見るとやはりいつもとは若干ですが雰囲気は違っていました。オルフェーヴルはクラッシクレースで3馬身差の圧勝で、いつもならウイニングランをするところですが、ウイニングランは行われませんでした。スタンドのエスカレーターも何機かは止まっていました。そして内場に掲揚されている日の丸は半旗の状態でした。