ぶら~りネット探訪

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安藤裕子の『大人のまじめなカバーシリーズ』を聞いた

安藤裕子の『大人のまじめなカバーシリーズ』を聞いてみました。 このCDはタイトルどおり、安藤裕子によるカバー曲だけを集めたアルバムです。安藤裕子の存在は以前から知っていて、オリジナルアルバムも2枚くらい聞いたことがあります。『ぼくらが旅に出る理由』が入っているアルバムも聞いたことがあります。 2月くらいにボンヤリとテレビを見ていたら、このアルバムが取り上げられていて、『林檎殺人事件』のPVが流れていいたのがとても印象に残り、このアルバムの収録曲を調べてみたら、YMOの『君に、胸キュン。』や矢野顕子の『春咲小紅』、鹿取洋子の『ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ』といった曲が入っていることを知り、これはと思い買ってみました。 カバーアルバムやトリビュートアルバムは以前から大好きで、色々と聞いてきましたが、このアルバムは選曲や個々の曲の完成度から見ても、面白いし素晴らしい出来栄えに思えます。 このアルバムの特徴は70年代後半から80年代にかけての歌謡曲が多く収録されているところなんですが、『ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ』や早瀬優香子の『セシルはセシル』、1986オメガトライブの『君は1000%』といった曲が取り上げられているところが絶妙で凄いところだと思います。『君に、胸キュン。』は以前にもカバーされていますが、早瀬優香子1986オメガトライブをカバーする人はちょっといませんよね。 『セシルはセシル』や『ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ』は原曲がいいというのもありますが、アレンジも安藤裕子のボーカルも非常に耳あたりの良い仕上がりになっています。『セシルはセシル』を聞いているとどういう訳かはフィル・コリンズフィリップ・ベイリーの『Easy Lover』思い出してしまいました。 『君に、胸キュン。』は生っぽいというかバンドぽい感じのアレンジでベースは沖山優司が弾いています。安藤裕子の解説によると沖山優司はベースだけではなく『キュン』というコーラスもやっているそうです。後半の沖山優司のベースがけっこうやりたい放題でアドリブもやりたい放題という感じのところがいいですね。エンディグが『東風』のイントロみたいに聞こえるのは私だけでしょうか。 私が全く知らない曲で、面白かったのはくるりの『ワールズエンド・スーパーノヴァ』です。他の曲はお洒落でキレイな感じで歌っている安藤裕子がこの曲では、かなり力強く歌っています。スタジオバージョンとライブバージョンの2つのバージョンが入っていて、アレンジは全く違っていますが歌い方は基本的に同じです。絶望の果てに希望を見つけたという歌詞が今聞くと非常に胸にしみます。この曲を初めて聞いたのは3月11日よりも前のことです。 『林檎殺人事件』はレキシの池田貴史をフューチャーしています。PVには樹木希林も登場します。池田貴史の巨大なアフロヘアーにサングラスという格好はやはりダン池田を意識しているのでしょうか。東京スカイツリーをバックにしたりハチ公前の交差点で撮影したりしているところも楽しいPVですが、お金がほとんどかかっていないように見えます。 初回特典のDVDには安藤裕子自身による全曲解説も入っていますが、これもスタジオの控え室でカメラ1台だけで撮影された感じの映像です。 大人のまじめなカバーシリーズ (初回生産限定盤) (DVD付)
大人のまじめなカバーシリーズ (初回生産限定盤) (DVD付)