ぶら~りネット探訪

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『トロン:レガシー』を見た

ほとんど良い評判を聞かない『トロン:レガシー』を見ました。知り合いにお年玉と言って『トロン:レガシー』の前売り券をあげようとしたら、頑なに拒否されてしまったので自分で見ることにしました。

ダフト・パンクがサントラをやっているので、音楽だけでも楽しめるだろうと思ったのですが、はっきりとダフト・パンクが担当しているわかる曲は中盤のクラブのシーンくらいしか使われていない感じでした。ジャーニーの『Separate Ways』やユーリズミックスの『Sweet Dreams』もかかっていました。

評判のどおりのつまらない映画で前半から睡魔に何度も襲われ、寝てしまいました。コンピュータの内部の世界に入るまでが長すぎて、全体的に話のテンポが悪いですね。アクションシーンもいまひとつパッとしない感じで、目新しいものは全く感じませんでした。

宇多丸さんや中原昌也はクオラ役のオリヴィア・ワイルドが良いと言っていましたが、私の趣味ではありませんでした。公式サイトの見てみたら体験コメントになんと押井守のコメントを発見!押井守もクオラを絶賛しています。「オカッパ女優の殿堂入り確定しました。」というコメントはバカうけです。クオラを主役で続編を作れとも言っています。

確かにクオラは攻殻機動隊草薙素子に似た感じのキャラクターにも見えます。宇多丸さんのシネマハスラーを聞きなおしたらエヴァンゲリオン綾波レイに似ていると言っていました。クオラの腕が再生するシーンはエヴァンゲリオンそのままでした。でも私はあまり綾波レイには似ているとは感じませんでした。

トロン:レガシー』という映画は1982年(前作が公開されたとき)の時代感覚のまま現代の最新の技術を使って作った映画という感じがしました。『ブレードランナー』と前作の『トロン』と同じ1982年の公開で、この後、『ターミネーター』や『マトリクス』といったSF映画が公開され、これ以降に作られたSF映画はこういった映画の影響を受けているものですが、『トロン:レガシー』にはこういった映画の影響があまり感じられません。昔、テレ朝でやっていた宇宙刑事シリーズを凄い金と手間をかけて作り直しといった感じ、と言ったら、余計分かりにくいですね。ちなみに『宇宙刑事ギャバン』の放送開始が1982年の3月5日で『トロン』のアメリカでの公開が1982年の7月5日とウキペディアには書いてありました。

宇多丸さんは物語の設定上の部分では『ブレードランナー』、『マトリクス』の影響は強く感じると言っていました。その部分には同意できますが、見た目、ビジュアルイメージやアクションの部分ではピカピカな80年代的な感覚が色濃く感じられます。この部分は私にとってかなりの衝撃でした。ダフト・パンクの音楽も映像と同じように80年代的な陽気で脳天気な感じに聞こえました。(エンドロールで最初にかかる曲はTB-303みたいな音が聞こえてちょっと90年代が入っていていたりしましたが)

ブレードランナー』以降のSF映画の未来像は薄汚れて生活感の感じられる風景が必ずと言っていいほど描かれるもので、それは『SPACE BATTLESHIP ヤマト』でも例外ではなかったのですが、『トロン:レガシー』だけは違っていたようです。そんな貴重な体験ができただけでもこの映画を見た価値はあったと思います。

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