ぶら~りネット探訪

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井上陽水の『スニーカーダンサー』を聞く

井上陽水の1979年のアルバム『スニーカーダンサー』を聞いてみました。 このアルバムは発売当初はセールス面ではあまり振るわなかったそうですが、『なぜか上海』、『海へ来なさい』など陽水の代表曲とも言える曲が収録されています。 私がこのアルバムを聞いたのは『事件』という曲が収録されているからです。以前もなんどかこのブログでこの曲については書いています。大相撲の場所中に起こった架空の事件について歌った曲です。取り組みを終えて花道を引き上げる力士の背中がカミソリで斬りつけられるという事件を歌っています。この曲の歌詞で相撲協会は大相撲を観に来る人たちはみんないい人のはずだと言っているところもいいですね。人を喰った独特の陽水の歌詞が面白すぎます。そう言えば、名古屋場所の溜まり席にヤクザの幹部が座っていて問題になったこともありましたね。 作曲は陽水自身ではなく、小室等。レゲエ風の非常に軽い感じに仕上がっています。歌の中の事件はミゾレ混じりの寒い時期に起こったと歌っています。歌詞とサウンドの奇妙なアンバランスさもこの曲の魅力です。 1曲のアルバムタイトルにもなっている『スニーカーダンサー』も陽水の作曲ではなく高中正義の作曲です。『スニーカーダンサー』、『Mellow touch』、『事件』、『フェミニスト』のような軽い感じの曲が多いのがこのアルバムの特徴です。『ジェニー My love』や『勝者としてのペガサス』のように重たい感じの曲も何曲かありますが全体としての印象はいい意味で軽い感じですね。 『海に来なさい』みたいな透明感のある感じ曲が出てきているのが80年代以降の陽水の展開を見ると面白いですね。元モップス星勝がアルバム全ての曲の編曲を担当しています。70年代最後の年に発売されたというのが象徴的な感じがします。 『事件』と並んでこのアルバムの中で私が好きなのは『娘がねじれる時』です。家出した娘とその両親の事が歌われています。散文的な部分と言葉遊びのような部分が絡まってねじれています。リズムはファンク的な感じなのですが全体的にはカテゴライズしづらい独特のサウンドになっています。ギターは高中正義が弾いているのでしょうか?ベースもいい感じでウネっています。 『なぜか上海』も改め聞くと歌詞が凄いですね。流れないのが海なら、それを消すのが波とさり気無くというか、当然のように歌っていますが良く考えてみると何が言いたいのか全く分かりません。そう言えば、上海万博まだやっているんですよね。 スニーカーダンサー
スニーカーダンサー