ぶら~りネット探訪

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『鉄子の旅 (1)』を読んだ

酒井順子の『女流阿房列車』を読んだら、今さらながら鉄道や旅関係の本が面白いということに気付きました。ということで、『女流阿房列車』でもコラボしていた『鉄子の旅』の1巻を読んでみました。 実は私も昔は鉄道好きでした、小学校4年くらいまでしょうか。それ以降は他の事に興味が出てきて、自分の中で鉄道の占める割合はどんどん下がり、鉄道は移動手段くらいにしか思わなくなっていました。 私は『タモリ倶楽部』を割と見ているのですが、最近は鉄道関係の企画がけっこう多く、『タモリ倶楽部』を見ているうちに鉄道への興味が徐々に湧いてきて、酒井順子の『女流阿房列車』を読んでみたわけです。 『鉄子の旅』の存在は『女流阿房列車』を読む前から微かに知っていました。「旅の案内人」横見浩彦についてはTBSラジオ『ストリーム』の「コラムの花道」に出演していたのを聞いたことがあります。「コラムの花道」では向谷実も鉄道の話をしていました。向谷実は当たり前ですがメディア慣れしていて、専門的な話をしても素人にも分かりやすく感じました。申し訳ありませんが横見浩彦は鉄道オタクがそのままラジオで喋っている感じでした。 『鉄子の旅』についてはひたすらマニアックでストイックな鉄道の旅が描かれているんだろうと思っていました。しかし、その予想はいい意味で半分はハズレました。横見浩彦が案内する鉄道の旅は確かにマニアックなものばかりなのですが、一緒に旅し、漫画を描いている菊池直恵が鉄道に全く興味がなく横見浩彦と全く噛みあっていないばかり、横見浩彦と上手くやっていこうという気持ちも薄いというころが凄いです。 私はあまり詳しくはありませんが、こういった旅モノというのは初めはソリが合わなかった者同士が旅を通じて打ち解けていくというのがお定まりの展開と思うのですが、『鉄子の旅』の1巻には少なくてもそんな感動ストーリーや旅の楽しさみたいなものは微塵もありません。横見浩彦菊池直恵、そして編集者イシカワがギクシャクした関係のまま旅を続けていく所がこの漫画の面白さなのだと私は感じました。 「第8旅 銚子電鉄全駅乗下車」ではゲストで眞鍋かをりが登場し、一緒に旅をしているのですが、横見とはやはり噛みあっていません。眞鍋かをりのマネージャーとメイクの人も旅に同行していて、途中で菊池の漫画に対してダメ出しをしているところが非常に笑えました。 鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)
鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)