12月16日に京セラ大阪ドーム、19日には東京ドームで来日公演を行うガンズ・アンド・ローゼズのデビューアルバム『Appetite For Destruction』を改めて聞いてみました。
このアルバムがリリースされたのは1987年だそうです。22年も前のことなんですね。歴史的な名盤として語られることが多いアルバムですが、私は最近までアルバムを通して聞いたことがありませんでした。
シングルカットされていた「Welcome To The Jungle」、「Paradise City」 、「Sweet Child O' Mine」はもちろん知っていました。アルバムを通して聞くとシングルカットされたてヒットした3曲と他の曲の出来の差がけっこうあるように感じます。しかし、全体的にメロディアスでキャッチーな曲が多く、聞き易いアルバムになっています。
このアルバムが出たときのガンズ・アンド・ローゼズはエアロ・スミスのフォロワー的な扱いされていた記憶があります。このアルバムの後に出たミニアルバム『GN'R LIES』ではエアロ・スミスの「Mama Kin」をカバーしていたりしています。
LAメタルに70年代ハードロック、そしてパンクの要素を加えたのがこのアルバムだという解説をこのアルバムがヒットしているときに読んだ記憶があります。いま改めて聞くとあまりパンクの要素はあまり感じません。ギター音色もリフも今聞くと正直、古臭い感じがします。去年リリースされた『Chinese Democracy』と比べるとアクセル・ローズが歌っていること以外にほとんど共通点はないように感じます。アクセル以外のメンバーは変わってしまったので当然と言えば当然ですね。
今回のツアーのギタリストはどうなっているんでしょうか?バケツトヘッドはもちろんロビン・フィンクも参加していないようですね。どうもDJアシュバというギタリストがロビン・フィンクの後任らしいようです。Nine Inch Nailsはもうライブをやらないそうなのでロビン・フィンクの体は空いていると思うのですが。
「Welcome To The Jungle」はメロディーやリフは全く似ていないけど構成がレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」に似ている気がします。空耳の「悦子の母乳だ」でも有名な曲ですが。
そう言えばアルバムジャケットは当初はロボットが女性をレイプしているイラスト(と言ってもそんなに生々しいものではないのですが)だつたのですが、クレームがついて現在のジャケットに差し替えられたというエピソードもありました。
「Sweet Child O' Mine」はミッキー・ロークの『レスラー』で、ミッキー・ロークが演じるランディが最後の試合に臨むときの入場曲に使われていました。他にも80年代のメタルをミッキー・ロークとマリサ・トメイが懐かしむシーンもありました。特別このアルバムに思い出はないのですが私もこのアルバム改めて聞いて、ちょっと感傷的な気分になってしまいました。
アペタイト・フォー・ディストラクション