ぶら~りネット探訪

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『世にも奇妙な物語2009 秋SP』を見た

世にも奇妙な物語2009 秋SP』を見ました。今回は井上真央の『検索する女』、 生田斗真の『自殺者リサイクル法』、伊藤淳史の『理想のスキヤキ』、 釈由美子の『呪い裁判』、石坂浩二の『夢の検閲官』の5本でした。

『自殺者リサイクル法』は自殺しようとした人間を政府が捕まえて、臓器移植、新薬の実験、バスジャック事件の人質の身代わりなどに使うという怖い話。主人公は与えられた仕事をこなし運よく生き残っていくうちに、「生きたい」と思うようになり、逃亡を試みるが、スタートに戻ってしまうという、『世にも奇妙な物語』らしいブラックで不条理で非常に後味の悪いお話。

私が一番好いと思ったのは『理想のスキヤキ』。結婚の挨拶に彼女の家に行った男が出されたスキヤキやその食べ方について色々と考えるという話。怖い話ではありません。主人公の男が非常にスキヤキにこだわりがあり、彼女の家族のスキヤキの作り方、食べ方とのギャップに密かに悩むところに何とも言えない面白さがありました。

このドラマでも言っていましたが家庭の数だけスキヤキのかたちがあるわけで、エリンギを入れる家庭もあるし、白菜を入れる家庭もあったりするわけです。以前、『バッド・ムービー・アミーゴスの日本映画最終戦争!』という本を読んだ時にスキヤキに白菜を入れるのは邪道と書かれていて驚きました。このドラマでも白菜は入れていませんでした。

スキヤキを巡る話と言うと泉昌之の『かっこいいスキヤキ』を思い出します。エンドロールを見ていたら原作か原案で『かっこいいスキヤキ』とありました。泉昌之と言うと駅弁の食べ方について色々と考える男の話の『夜行』という漫画もありました。『夜行』も比較的、映像化できそうな感じです。

『呪い裁判』は呪い屋の女が殺人で起訴され、裁判員制度が適用され、裁判員に主人公の釈由美子が選ばれるという話。始まったばかりの裁判員制度や呪殺を裁判で裁くという設定は面白いのですが、呪い屋の呪いの描き方が陳腐で出来の悪いホラーという感じでいまひとつでした。

『夢の検閲官』は最後のエピソードということで、ちょっといい話でした。この話も筒井康隆の原作があるそうです。退官を控えた検閲官が最後に規則を破って夢を見る人に粋な計らいをするというのはベタでしたが、まぁいいんじゃないでしょうか。私は夢が見れる機械が欲しいですね。