ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

『志の輔らくごのごらく(1)「はんどたおる」「死神」』を聞いた

立川志の輔はレコード会社がよく変わる落語家です。テイチク→コロンビア→ソニーと変わってきたと記憶しています。このCDはソニーから出ていいます。 ソニーの落語のCDは一席の落語を細かくDVDのチャプターみたいに分けているところが特徴です。他のレコード会社が出しているCDは一席の落語でそういうことはありません。私はこのやり方は好きではありません。 「はんどたおる」は新作落語です。以前、NHKの『笑いが一番』でやっていたのも見たことがあります。一言で言えば人間の価値観の違いが巻き起こすドタバタ喜劇というと感じでしょうか。 スーパーの景品(はんどたおる)欲しさに550円分の賞味期限が今日までシュークリームを買い足す奥さんとお釣りを落としたことはパチンコですったと思えと言ったり、車を買ったと思って新しい自分専用の自転車を買ったりする夫の揉め事に新聞の勧誘員が絡むという噺。  特別、奇をてらった設定や展開はありません。日常の生活でありそうな出来事を若干デフォルメした噺といった感じです。「あるあるネタ」を落語にしてみたという感じですね。「××円以上お買い上げで、~をプレゼント」とか「××円以上お買い上げで、ポイント2倍」というのは本当によくありまね。一時、私もこういう文句にのせられたことがありましたが最近はのせられないことにしてます。でも、ポイントカードを持っている店と持っていない店ではポイントカードを持っている店の方に行くようにしています。これものせられたり踊らされたりしているのは分かっているのですが。 「死神」はお馴染みの古典落語です。人の持っている運の総量は決まっているので、いくらジタバタしたところで、運命には逆らえないという噺と私は解釈しています。演じる落語家によってサゲが違うそうです。私はあまりこの噺が好きではないので、ほとんど比べて聞いたことがありません。 借金で首が回らくなって主人公(ゲンベイ)が自殺の方法を考えるところはちょっといまいちな感じがしました。あまりリアルにすると洒落にならなくなるという配慮だと思うのですが、もっとリアルにブラックにやってもいいい気がします。 死神に教えてもらう金儲けの方法をゲンベイが勝手に想像するところで、不幸の手紙の宛名書きと言うところは笑えます。 死神が教えてくれる呪文は「あじゃらかもくれん ダイオキシン てけれっつの ぱぁ」になっています。ダイオキシンはちょっと弱いですね。 立川談志は「落語は人間の業の肯定」と言っていますが、「死神」では結局、運命に人間の業が負けてしまうようにしか感じられません。 志の輔らくごのごらく(1)「はんどたおる」「死神」
志の輔らくごのごらく(1)「はんどたおる」「死神」