ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

『サマーウォーズ』を見た

民主党鳩山代表も見た、細田守監督のアニメ映画『サマーウォーズ』を見ました。この映画、TBSラジオタマフル宇多丸さんもお勧めしていました。ネットでの評判や町山智浩さんの話ではかなり微妙な感じの映画のようでしたが、とりあえず見てみました。

ああなるほど、ネットの評判も町山さんの言うことは間違いなかったと思いました。はっきり言えば面白くない映画でした。

ネット上の仮想世界OZがちっとも魅力的に描かれていないのが致命的ですよね。OZがちっとも便利そうとか、面白そうとか思えませんでした。なんだか、日本では流行らなかった「セカンドライフ」みたい感じですよね。あんなものを億単位の人間が利用しているという設定がとても不思議。

OZの守護神みたいなクジラのキャラクターの名前がジョンとヨーコというのも萎えちゃいました。シド&ナンシーやカートとコートニーにしろとは言いませんが、もっとましな名前にしたほうがいいかと思いました。

AIがネット上で暴走して、現実の世界でも影響がでるという物語も新鮮味がないですね。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や劇場版のパトレーバーの1本目もそんな話でした。まぁ、そのへんは仕方ないにしても、OZ上で格闘ゲームでAIと戦ったりするのも芸がなさすぎですね。花札で勝負するシーンもありますが、あの辺は非常に退屈でした。戦国武将の末裔という設定があるのにもったいないですね。

親戚一堂で食事をするシーンがやたらと出てくるのですが、ほとんど食べ物が美味しそうに見えなかったり、美味しそうに食べているように見えないのも残念でしたね。コロッケはちょっと美味しそうに見えたのですが食べるシーンはほとんどありませんでした。

主人公の小磯健二は夜、蚊帳を張ってその中で寝ているように描かれていましたが、この映画には虫がほとんど出てきていませんでした。蚊取り線香も焚いてなかったし。長野の上田で陣内家の屋敷はけっこう山の中にあるようなのですが蝉も鳴いていないようでした。

最後に山下達郎の主題歌が流れていた気がするのにですが、これが全く印象に残っていません。

この映画を見ていて10年くらい前の2ちゃんの閉鎖騒動を扱ったFlashを思い出しました。ユーザーが増えすぎて、データの転送量にシステムが追いつかなくなった閉鎖寸前の2ちゃんをUNIX板の人たちと夜勤さんがプログラムの最適化を行って、2ちゃんを閉鎖の危機から救うというFlashなんですが、久しぶりにHDDの片隅から引っ張り出して見てみました。Flash自体も10年近く前に作られたもので、文字とアスキーアート、ナレーションは英語なのですが今見てもグッとくるものがありました。

この『サマーウォーズ』はテレビ局(日テレ)とワーナーが出資している映画なんですよね。この組み合わせは去年の『スカイ・クロラ』と同じ組み合わせですね。どうりでつまらないわけだ。