ぶら~りネット探訪

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ジェロの『約束』を聞いた

ジェロのオリジナル曲によるファーストアルバム『約束』を聞いてみました。 このアルバムに曲、歌詞を提供した作家陣が豪華で多彩というのがこのアルバムの大きな特徴と言えます。デビューシングルの『海雪』の宇崎竜童、秋元康を始めとして一青窈阿木燿子中村中つんく♂、 都倉俊一、横山剣などがジェロに曲や歌詞を提供しています。 内容的にも演歌一辺倒ではないく、それでいてJ-POPといった感じでもなく、強いて言えば新しい歌謡曲という感じです。 私は『えいさ』、『東京漂流』、『試練』『晴れ舞台』といった曲が特に好きです。『試練』はゲームの『風来のシレン』のCMに使われていた曲ですね。ジェロ自身もCMに出演していましたね。この曲を作ったのはTUBEのギターリストの春畑道哉という人だそうです。そのためか、イントロや間奏の歪んだギター印象的です。 『東京漂流』は山口百恵のヒット曲でお馴染みの宇崎竜童と阿木燿子の夫婦による作品。この曲の歌詞には妙なツッコミどころがあります。出会って半年経ったのに、まだ手も握れないという歌詞は松田聖子の『赤いスイートピー』のオマージュなのでしょうか?ちなみに『赤いスイートピー』の作詞は松本隆です。名もなく貧しくやるせないという歌詞は映画やドラマの『名もなく貧しく美しく』を思い出します。また、この歌詞には東京のいくつも地名が出てきますが、浅草以外はどこも小奇麗な所(白金、広尾などは特に)ばかりで演歌ぽくないないですね。そんなところも含めてこの曲は好きなんですけど。 『晴れ舞台』は今年の冬にNHKで放送されたジェロのドキュメンタリーを思い出します。横浜でハーフ暮らしていいたことのあるジェロのお母さんの苦労話もその番組では取り上げられていました。ジェロのお母さんの苦労話と去年の紅白を考えて聞くと、ベタな歌詞なのですが非常にグッとくるものがあります。 横山剣さんが作曲した『アルゼンチン逃避行』はけっこう期待していたのですが、いまひとつな感じでした。逆にあまり期待していなかったつんく♂が作曲した『大阪ジュエル』は曲もアレンジも70年代歌謡曲という感じに仕上がっていていいですね。欧陽菲菲の『雨の御堂筋』を意識しているような感じですね。 アルバムの最後はデビュー曲の『海雪』で締めくくっています。改めて『海雪』を聞くとアレンジが凄いですよね。イントロや間奏で尺八が入っているのに、ベースはスラップで、ドラムはファンキーだし、ギターは歪んでいて、そしてジェロの歌うメロディーと歌詞は演歌。一昔前にミクスチャーロック(和声英語)なんてジャンルがありましたが、この曲はミクスチャー演歌なのか? 作家の話が多くなってしまいましたが、バラエティに富んだ楽曲を歌いこなすジェロの歌はもちろん素晴らしいの一言に尽きます。 約束~Jero 1st Album~
約束~Jero 1st Album~