ぶら~りネット探訪

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『劇場版 虫皇帝』を見た

新堂冬樹初監督作品『虫皇帝』を見ました。町山智浩さんが『タマフル』で絶賛していた映画です。確かに凄い映画です。 新宿の西口の金券屋で350円の前売りを買って見たのですが。1800円払ってもよかったと思っています。

世界各地から集められた昆虫(カブトムシ、クワガタ、カマキリ)と毒蟲(サソリ、ムカデ、タランチュラ)との対抗戦を撮っただけの映画です。昆虫と毒蟲どちらかが強いのかただそれだけを追求しているだけで、昆虫や毒蟲についての詳しい生態や解説はありません。

町山さんの「タマフル」での解説はけっこう大袈裟で、町山さんが言うほど、グロい映画でも、酷い作りの映画でもありませんでした。新堂冬樹監督の解説も意外とまともでした。確かに低予算の映画ではありますが、いい意味でそういった部分が味になっている気がします。『シベ超』を初めて見たときに似た衝撃を感じました。

対戦の前に虫についての簡単な解説とプロレスみたいなニックネーム(「ブレーキの壊れたダンプカー」とか「黒い呪術師」みたいな)が紹介される部分も良かったですね。どの虫だったか忘れましたが昆虫界のジャイアント馬場みたいなニックネームの虫がいて笑えました。

私は虫は好きなほうではありませんが、虫たちの戦いっぷりには思わず引き込まれるものがあります。日本のカブトムシとダイオウサソリや水中の昆虫であるタガメを陸上で戦わせたり自然界ではありあえない対戦カードはまさに異種格闘技戦的な面白さがあります。虫好きでなくてもプロレスや怪獣映画が好きな人は楽しめる映画だと思います。虫好きのチビッ子にもお勧めですね。

24戦もあるので、途中から虫たちの特徴が分かり戦いの流れも分かって来て、ちよっと見ていて飽きてしまうところもあります。カマキリは昆虫軍のやられキャラ、タランチュラは毒蟲軍のやられキャラという感じでした。もう少し対戦カードを工夫してもらいたいところです。それでもオオエンマハンミョウの強さというか獰猛さには驚きました。そして、コクワガタも意外に強さにも驚きました。、カブト、クワガタとムカデの対戦がもっと見たかったですね。

最後のカードの国産カブトとダイオウサソリで国産カブトが角を折られシーンはショッキングでグロいですね。しかし、私が一番気持ち悪く感じるのは甲虫がひっくり返ってもがくシーンです。あれは全部ゴキブリみたいに見えて嫌です。

でかいサソリのハサミを見ているとロブスターとかカニを思い出します。町山さんはしばらく甲殻類が食べられなくなると言っていたけど私は「カニ食べいこう」という気分になりました。

エンドロールで撮影が兜高一となっていますがこれは『マジンガーZ』の兜甲児から来ているのでしょうかそれとも本名なのでしょうか?どうでもいいことですが気になりました。

第二弾、第三弾も作って欲しいですね。毒蟲対毒蟲 ムカデ対サソリが見たいですね。