竹内一正の「ジョブズ VS. 松下幸之助 ”言葉力”で人を動かす」を読んでみました。ジョブズと松下幸之助を同時に語るなんて目の付けどころが「シャープ」だと思って読んでみることにしました。
それにしても、iPodの大成功以降、ジョブズをネタにした本が多く出ていますね。やたら褒められまくっていて、辛酸なめ子までジョブズのプレゼンを見てカリスマCEOみたいな事を書いていました。まさに「勝てば官軍」と言った感じですね。
私の中では未だにジョブズはネタキャラですね。まぁ、唐沢なをきの『電脳なをさん』の影響なんですけど。ちょっと前の『電脳なをさん』では『あしたのジョー』の力石徹がジョーよりも先に少年院を出所しるシーンのパロディで、CEOに復帰するジョブズを描いていました。力石が当然ジョブズです。ちなみにジョーはスティーブ・ウォズニックになってました。
ところでこの本で紹介されるエピソードはある程度この2人を知っていると、ちょっと有名すぎるエピソードばかり正直、あまり新鮮味がありません。松下幸之助について、私はそんなに詳しくないのですが、半分くらいのエピソードは知っているものでした。松下幸之助が「ナショナル」というブランド名を思いついたのはロシア革命のときで、「インターナショナル」という言葉を新聞でみたて思いついたというのには笑いました。足し算の経営の松下幸之助と引き算の経営のジョブズと言う対比もあまりにも単純化し過ぎで、正直面白くありませんね。
VHSでソニーのベータに勝ったのは、松下の技術力と販売網の勝利だけではなく、エロビデオが充実していたという都市伝説みたいなものを聞いたことがあります。まぁ、技術の進歩の裏側には必ずエロがあったと言うのはよく聞く話ですね。唐沢なをきもマックではエロゲーができないというネタを一時期よく描いてました。
私がアップルとナショナル(松下幸之助ということで)を比較して思いつく事と言ったら、製品のデザインと遊び心を重視するかどうかという点がまず頭に浮かびます。これはソニーとナショナルの比較でも同じことが言えますね。とにかくナショナルの製品は丈夫で長持ち、質実剛健で無骨なデザインというイメージが強いですね。
対してアップルやソニーの製品はデザインが良くて、製品自体のコンセプトも突飛な感じなモノが多いですね。ソニーは最近、あまり、そういったモノは出さなくなりましたが、Rollyみたいな製品を出していましたな。そして壊れやすいという面もあったりします。俗に言う「ソニータイマー」みたいな感じですね。アップルの製品は品質がかなり上がってきているような感じがます。
アップルのiPod、iPhone以降の全く新しい製品はどうなるのでしょうか?iPod、iPhoneが発表されたときの衝撃を味わうことがこの先あるのでしょうか?
ジョブズ VS. 松下幸之助 ”言葉力”で人を動かす (アスキー新書)