ぶら~りネット探訪

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「八百長-競馬村のとんでもない人たち-」を読んだ

田原成貴の「八百長-競馬村のとんでもない人たち-」を読んでみました。 田原成貴の本で「八百長」というそのものズバリなタイトルだったので、ちよっと期待したのですが、今まで通りの田原成貴の「競馬エッセイ」でした。大相撲の板井の「中盆」みたいな暴露本ではありません。馬の目がクローズアップされた表紙は競馬村(競馬界)が「生き馬の目を抜く」ような所だということを暗示しているのでしょうか。田原成貴の前には「元JRAジョッキー」と書かれています。短かったとはいえ調教師として重賞も勝ったこともあるので「元JRA調教師」いいのではないか思いますが、おそらく本人の中では「馬乗り」の方がしっくりくるのでしょう。 中央競馬に関する暴露本ではありませんが、ある意味で競馬界の内幕を書いている部分や元関係者としての独自の視点で語られる武豊論や競馬マスコミ論は分かりやすくて面白いものになっています。特に1982年の「サルノキング事件」についは時代状況、マスコミの状況などが現在とは大きく違うところがこの事件の大きな鍵なのではないかと思います。私はこの事件をリアルタイムで知りませんが、競馬界ではなく一般的にはどのように伝えられたのかが非常に興味があります。八百長ではありませんが1991年の秋の天皇賞武豊騎乗のメジロマックイーンの斜行、1位入線、降着のときはワイドショーでも話題になっていた記憶があります。 「サルノキング事件」を振り返って田原成貴は去年の有馬記念ダイワスカーレットダイワメジャーが競りかけなかったのも八百長じゃないかと書いたりしています。大物ベテランジョッキーが逃げ馬で逃げているときは若手のジョッキーは無理に競りかけたり突いたりせずに楽に逃がすというのはよくありますね。 八百長や競馬界の暗部に切り込む話も面白いのですが、オカマの厩務員の話やヅラを被っていたジョッキー(ズラジョッキー)の話など笑える競馬関係者の話もけっこうあります。後藤浩輝吉田豊の事件についても触れられていますが、その前に書かれている寝ている後輩ジョッキーに小便をかけたジョッキーYというのは安田康彦元ジョッキーのことではないかと思います。この章で田原成貴ブルース・リーのファンで競馬学校の学園祭でヌンチャクの演舞をやったとも書いてます。今年の菊花賞ではオウケンブルースリ田原成貴がどんな印を打ったのかがちょっと気になりました。 最終章はウオッカダイワスカーレットについてが書かれています。この本が出版されたのは2008年の5月なので残念ながら三浦皇成ジョッキーについては全く触れられていません。 八百長
八百長