Nine Inch Nailsの「The Slip」を聞いた
Nine Inch Nailsの「The Slip」を聞いてみました。
新譜のCDについてここで書くのは非常に久しぶりですね。Nine Inch Nailsについて書くのは初めてただと思ううのですが、「Broken」から聞きいています。2000年の初来日のときは舞浜のNKホールでライブ を見ました。オリジナルアルバムは「Year Zero」まで聞いてきましたが、どうも「With Teeth」からいまひとつな感じがしてきて、「Ghosts I-IV」も聞いていませんでした。
「ダークナイト」のレイトショーを見に行ったときに、時間があいたのでHMVで「The Slip」を試聴したら、なかなかいい感じだったので買ってみました。このアルバムの曲は全曲無料でダウンロードできるそうなんですが、DVDも付いてくるということで買ってみました。
全10曲で43分という演奏時間はCDが出現する以前のアナログレコード時代のようなフォーマットですね。 「The Slip」の良さを一言で言うと生っぽいバンドサウンドですね。NINはデビュー当時はインダストリアルというジャンルに属していて、シンセサイザーとハードなギターで機械的で暴力的なサウンド(穏やかできれいなバラードやインストゥルメンタルの曲ももちろんあります)が売りだったわけですが、今回の「The Slip」ではシンセサイザーやサウンドエフェクトについてはあまり多様されておらず、ギター、ベース、ドラムの基本的なバンドサウンドが中心とするオーソドックスなバンドサウンドが非常に魅力的なものとなっています。
DVDの映像はスタジオライブ形式で撮影されていて、凝ったビデオを作ってきたNINの映像としては正直ものたりなく感じました。「The Fragile」のツアーのころから感じていたのですがトレント・レズナーっていい体してますよね。体系的にはブルース・スプリングスティーンに近いものを感じます。DVDのスタジオライブでギターとキーボードを演奏している人が昔のトレント・レズナーみたいな感じに見えました。そう言えばファーストアルバムの「Pretty Hate Machine」の発売から来年で20年になるみたいですね。