ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

姫井由美子の「姫の告白」を読んだ

参議院議員姫井由美子の著書「姫の告白」を読んでみました。 2006年の参議選挙で「姫の虎退治」のキャッチフレーズで片山虎之助で破り、当選直後には不倫スキャンダルで騒がせ、今年の8月の新党・改革クラブの結成騒動でも民主党に離党届を提出したものの翌日に撤回したりと、何かとスキャンダルやお騒がせなイメージが先行する姫井由美子議員の2007年に出版されたフォト&エッセイ集「姫の告白」を読んでみました。 政治家の本と言う田中角栄の「日本列島改造論」、そのパクリのような小沢一郎の「日本改造計画」、最近では安倍晋三の「美しい国」などが有名ですね。小泉純一郎は「Koizumi 小泉純一郎写真集」という写真集を出していましたね。私は政治家本人が書いた本を読むのは今回が初めてです。大川豊の政治ネタの本は「(誰が新井将敬を殺したか」、「日本インディーズ候補列伝」)大好きです。 この本は「フォト&エッセイ集」と書いたとおり、特に姫井議員の政治信条や政策を中心に書かれた本ではありません。参議院選挙の前後から始まり、姫井議員の生い立ちから参議院に当選、不倫スキャンダル騒動までを時系列に綴っています。政治家の本というよりはタレント本と言った方がイメージ的には近いですね。仕事、家庭に全力投球する自分の姿を見て欲しいという自己顕示欲というか自意識が非常に感じられます。政策的なことも書かれていますが非常に取って付けたような印象です。政策よりも、自分がいかにして司法書士として活躍し、さらに県議、参議院にステップアップしていったかということが大事のようです。もちろん、その中には結婚、出産、子育ても語られています。 姫井議員にとっては参議議員に当選したことがある意味ゴールのような印象があります。県議から参議院に出馬するきっかけは県議会で「その件に関しては国の動向を見ましてから」、「それは国の予算がつきましてから」という答弁が繰り返され、県議での仕事に限界を感じ、国政レベルで市民の声を伝えたいという理由はちよっと弱いですね。江田五月小沢一郎に担ぎ出されたというのが事実のような気がします。小沢一郎は確か海部首相の時代に「神輿は軽い方がいい」と発言していたような気がします。 政策などについて語っている部分では「さくらパパ」こと横峯良郎参議院議員の活動などに触れてい、横峯議員の活動を褒めているのですが、その後の横峰議員のスキャンダルを見ると正直、笑ってしまいました。同じ穴の狢とまでは言いませんが、この二人脇の甘さは政治家としては致命的とまでは言えませんが、ワイドショーや週刊誌の格好のターゲットですね。 政治家と言うと、天下国家を論じてリーダーシップを発揮するよりも、どうしてもするどい嗅覚で利権を探し、その利権に食い込み、私腹肥やすダーティーなイメージが強いのですが、姫井議員のような自己実現あるいは自己啓発のために政治家になるような人も考えものに思えました。見ている分には面白いのですが、こういった人に何かの権限を持っているというのは困ったものですね。 姫の告白
姫の告白