「評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 下巻」を読んでみました。
上巻に引き続きΖガンダム~逆襲のシャアの物語がシャアにスポットライトをあてて語られています。シャアについて語っているのでシャアが本編に登場しないガンダムΖΖにはついてはあまり触れられていません。
私はΖガンダム~逆襲のシャアをしっかりと見たことがなかったので下巻に関しては割とすんなりと読めました。「逆襲のシャア」は全く見たことがなかったのでこの本でなんとなく話のスジは知ることができました。
しかし、Ζガンダムのシャアというかクアトロは煮え切らないダメさは酷いですね。少年が戦いを通して成長して行くと言うのはこういったアニメのよくあるパターンですが、2作目になってダメさが目立つキャラというのは珍しいですね。カミーユに殴られたり、レコア・ロンドに裏切られるのはまだいいとして、警護していたエゥーゴの指導者のブレックス准将が暗殺されるの拙いですね。ガルマを守りきれなかったのとは話が違います。
押井守の「逆襲のシャア」を評価する発言していたり、「パトレイバー2」は「逆襲のシャア」の影響を受けていると言われています。確かに地球にしがみつこうとする地球連邦とに天誅を下そうとするシャアと平和を貪る日本人に自衛隊のクーデターをしかける柘植行人は似ているかもしれません。地球をに小惑星基地アクシズを落として地球を「核の冬」にしようとと考えるシャアと東京を戦場にしようとする柘植行人は、全くと言っていいほどその先を考えていないところも似てますね。二人ともやってることはただのテロリストに近いですね。そのことも物語の中で語られています。「逆襲のシャア」がちょっとだけ見たくなりました。
評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 下巻 (KCピ-ス)