ぶら~りネット探訪

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山本直樹の「テレビを消しなさい」を読んだ

山本直樹の「テレビを消しなさい」を読んでみました。 山本直樹という人は元々は漫画家なのですが、この本はエッセイをまとめたものです。エッセイのネタになっているのはテレビ、マック、映画、音楽、バスケットとけっこうバラエティーの富んでいます。 80年代の後半から90年代に書かれたものが中心になっていて、時代を感じさせる部分が全体的ではなく、あちこちに部分的に散らばってるところが今読むと妙な面白さになっています。「ひょうきん予備校」にまだ関東では無名だったころの松本人志が出ていた話や「ポワトリン」に田口トモロヲが出ていた話、TBSの深夜番組「おかずな夜」に出ていた濱田マリの話とか懐かしさと「へぇー」な感じがしました。 漫画やイラストなども数は多くないのですが載っていたりします。その中に伊藤比呂美の「伊藤ふきげん製作所」のカバーがありますが、これはYMOの「増殖」のジャケットが元ネタになっている気がします。 ムーンライダーズについて描いてる漫画も載っていて「マスカットココナッツバナナメロン」、「夏の日のオーガズム」、「G.o.a.P」とかいったエッチな曲が好きだと書いたりしているところは、ちょっとベタですね。 人物論のところでは吾妻ひでおをとりあげていて、山本直樹は自分たちの世代の漫画家や編集者の難にかは「吾妻ひでおの子供たち」と書いたりしています。この文章は恐らく吾妻ひでおの漫画の解説として書かれたものらしいのですが未発表でこの「テレビを消しなさい」で初めて日の目を見たようです。 1991年 に山本直樹の「Blue」が初めて東京都条例で有害コミック指定を受けて、当時起こった有害コミック論争について書かれたものも収録されていて、「げんろんのじゆー」という漫画は色んな意味で楽しめました。「げんろんのじゆー」というタイトルがRCサクセションの曲タイトルと当時の状況をかけた藻になっているのは分かり易いのですが、「悲しいマンガになりました *だけど私は描きたかった (*印くりかえし)」 というのは岡林信康の「手紙」のパロディですね。一回目は全く気づきませんでした。 テレビを消しなさい
テレビを消しなさい