ぶら~りネット探訪

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「時をかける少女」を見た

今更ながら「時をかける少女」を見てきました。

去年の夏の公開後にジワジワと口コミやネットで評判が広がっていたのは知っていて、見たいと思っていたのですがなんとなく機会を逃していてDVDでもいいかなと思っていたのですが、上映している映画館があったので見ました。

このアニメ版の「時をかける少女」は原作の20年後の続編なのですが、私はもともとの「時をかける少女」を映画、テレビドラマ、小説ではまともにちゃん見たことがありません。しかし、ストーリーは落ちも含めてなんなとんく知っていました。

タイムリープが話の肝なんですが、同じシーンが何度も繰り返すのところは押井守の「ビューティフル・ドリーマー」や「イノセンス」をちょっと思い出しましたが、こっちの方がかなりしつこく同じシーンを繰り返してました。この繰り返しが私はなんとも気持ちよく、なんだか筒井康隆のドタバタ・スラップスティックの面が見事にアニメになっている感じがしました。(筒井康隆の小説の方は本当はもっとブラックユーモアがキツイですが)

このアニメは最近の劇場公開のアニメにしては低予算に感じられる部分はあるのですが、学校や町の描写などが非常に細かく描かれているところが良かったですね。主人公の真琴の叔母で原作「時をかける少女」のヒロイン芳山和子が働いている東京国立博物館が登場したときは、あまりのそのまんまさ加減に驚きました。住宅地の風景は中井、谷中、上野、荒川、千葉、幕張、荻窪といったところがモデルになっているとのことですが、この辺は私はよく知らないでなんとも言えませんが主人公の真琴の古い木造の家も凄いですね。

ラストは結局、元の話と同じというのがやっぱり切ないですね。でも、この話で一番悲しいのは未だに深町一夫を待っている芳山和子のような気がする。

1967年に小説として発表された「時をかける少女」が21世紀になってもリメイクされ続けるところが奇妙な運命を感じますね。いい意味で原作や原作者の筒井康隆から離れてしまっているがいいのかもしれませんね。と書いてて思い出したのですが内田有紀版では筒井康隆本人もドラマに出てましたね。

時をかける少女 通常版