ぶら~りネット探訪

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CIA、ナチス戦犯のアイヒマンの情報を黙殺していた

YOMIURI ONLINEによりますと、ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の責任者の一人だったアドルフ・アイヒマンについて、米中央情報局(CIA)が潜伏先や偽名を知りながら放置していたことが、6日までにCIAが秘密指定を解除した文書で明らかになったそうな。 1958年3月の西ドイツ(当時)情報機関からのCIAあてのメモには、「アイヒマンは『クレメンス』という偽名で52年からアルゼンチンに潜伏している模様」との情報が寄せられたにもかかわらず、アイヒマンの逮捕で、西独のアデナウアー政権下で米国の反共政策などに協力していたナチス残党で、西独の官房長官にもなったハンス・グロプケらの存在が明らかになることを懸念しCIAは、捜索していたイスラエルに情報を提供せず、事実上、黙殺したということだそうな。 反共のためならナチスの残党とでも手を握ったり、利用するアメリカの狡猾さというか二枚舌ぶりが改めてわかるニュースですね。第二次大戦後の西ドイツでハンス・グロプケというナチスの残党が官房長官にまでなっていたということを私はこのニュースで初めてしりました。これって結局日本もドイツも戦後の歩みはそれほど変わらないということではないと思えるのですが?日本も戦後アメリカの反共政策のために東京裁判A級戦犯となった人物が表舞台にすぐに戻ってきて岸信介は総理大臣にまでなっていますからね。ちなみに岸信介は最近なにかと話題の安倍晋三の祖父です。 映画の「ミュンヘン」ではモサドの暗殺がCIAと思われるアメリカ人に妨害されるシーンがありましたが、イスラエルアメリカの間でそんなことがあるのかと少し疑問に思いましたが、このニュースを知ると納得がいきますね。キッシンジャーの「国家に真の友人はいない」という言葉の重みを改めて感じます。(私がこのキッシンジャーの言葉を知ったのは「パト2」だったのですが) キッシンジャーのようなユダヤ人の政治家あるいは官僚が50年代の冷戦の時代にアメリカに存在したらどうなっていたのでしょうか?やはり反共のためならナチスの残党でも手を組んだり利用したりしたのでしょうか?キッシンジャーもやはり共産主義に対しては強行な姿勢だったので同じようななことをしたと私は思います。