ぶら~りネット探訪

音楽、競馬、映画などについて非常にテキトーにダラダラと綴っていくブログでございますですよ。

「お笑いテロリスト大川総裁がゆく!」を読んだ

大川興業総裁、大川豊かの「お笑いテロリスト大川総裁がゆく!」を読みました。この本は雑誌の「新潮45」に2000年6月号~2001年12月号に連載されたものをまとめたもので、2002年に出版された本です。 大川興業というと江頭2:50がおそらく一番有名だと思いますが、私は大川総裁の社会派なネタが昔からすきでした。ぴあで連載されていた「金なら返せん」も読んでいました。大川総裁の社会派なネタは過激すぎるのでテレビやラジオで見たり聞いたりすることがほとんどできません。大川興業の本公演を見に行くか、本や雑誌などで読むしかありません。今ならポッドキャストを使えばいいと思うのですが。 この本は総裁の就職試験で153社落ちた話や今はなきハウス加賀谷の話、競売物件を買おうとする話など「金なら返せん」とかなり重複している部分がありますが、それでも面白い本になっています。 江頭2:50北朝鮮へ行く話や伊豆高原の博物館集落や新潟のトルコ村、ロシア村、山梨のガリバー村などを訪れた話などは普通に面白いと思うのですが、私は山一證券の株を1円で買ったり(「お疲れ様株」)、インディーズ候補山口節生先生の演説会(聞いてる人は総裁一人)の話などの政治、経済ネタが好きです。 大川興業の上場のネタのところではマネックス証券松本大社長や未来証券の酒井専務ともあった話も載っていいるのですが、ここで総裁はデイトレーディングは日本人に向いていると書いていて、総裁の洞察力の鋭さが証明されています。しかし、総裁のこうした鋭く世の中を見る目が「お金儲け」に活かされていないのが残念です。 引き篭もりの少年などとメールの交換をしていることもこの本に書かれていて、この話は大袈裟ではなく日本の若者が抱える心の闇の一部を見ることができます。ここでの総裁はよくある人生相談のアニキのようにも見えますが、少年にユナ・ボマーの話をしたり、人殺しがしたいなら傭兵になれと言ったり、パレスチナガザ地区に行くことを勧めたりするところが滅茶苦茶ですが素敵だと思いました。 お笑いテロリスト大川総裁がゆく!
お笑いテロリスト大川総裁がゆく!