ぶら~りネット探訪

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金曜ロードショー「Shall We ダンス?」を見た

Shall We ダンス? (通常版)
Shall We ダンス? (通常版)
金曜ロードショーShall We ダンス?」を見ました。金曜ロードショーで「Shall We ダンス?」が放送されるのは今回が3回目で、私は3回とも見ています。去年、ハリウッドでリメイクされた、リチャード・ギア主演の「Shall We Dance」も見ました。 やっぱり私はオリジナルの「Shall We ダンス?」の方が好きですね。細かいくすぐり的なギャグやキャスティングの妙はオリジナルでなくては面白みがありませんし、リチャード・ギアがかっこ良過ぎて「漠然として不満」を抱えている中年男に見えないのでいま一つ感情移入しにくく、ジェニファー・ロペスが影がある役を演じるのにも無理があると思いました。ダンスの文化が深く根付いているアメリカで「社交ダンスをする後ろめたさ」など日本ほどないというのにリメイクしてしまったのが失敗の一番の原因ですが。リメイク版についはこの辺にしておきます。 やはり個性的なキャラクターや日常的な情景を丁寧に描いているところが私がこの映画が好きなところです。西武線のホームから見上げるダンス教室がいかにも「場末のダンス教室」という感じがでています。草刈民代の不機嫌な表情はおそらく、ほぼ地の表情だと思いますが、ダンス大会に出るために特訓を始めたときに一気に表情が豊かに変化するとこが上手く描かれてると思います。このシーンで「ラストダンスを私に」がかかるところが素晴らしい。その前にも役所広司が一人で練習するシーンでも「ラストダンスを私に」かかっていて、ラストシーンへの伏線になっているのがまた憎いです。 竹中直人渡辺えり子、「引越しのサカイ」のCMでお馴染みの徳井優などの濃い脇役陣が主演の役所広司草刈民代と絶妙なコントラストを出しているところも面白いですね。探偵の柄本明までもが最後には踊っているところも面白いですね。 原案、脚本、監督の周防正行は今は亡き伊丹十三監督の元で修行していたこともあり、この映画も「マルサの女」、「お葬式」のような「How to映画」的な面もあるのですが、それ以上のできになっていると思います。この作品は1996年公開の作品で、この作品以降、周防正行は映画を撮っていません。残念ですな。ヤクルト・スワローズ関係の雑誌のインタビューなどではたまに見かけますね。「ファンシイダンス」や「シコふんじゃった。」も放送して欲しいものです。